NHK人形劇・空中都市008
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「空中都市008」の記事における「NHK人形劇・空中都市008」の解説
NHKで連続人形劇としてテレビドラマ化された。一つの話は原則として一週間単位で、原作のエピソード以外に、多数の書き下ろしがある。 前作『ひょっこりひょうたん島』が突然打ち切りになったため制作が早まった。制作の背景には同じくNHKで放送されていた『サンダーバード』の影響があったとされる。 物語の時代は放送時から約30年後の21世紀初頭に設定されていた。視聴者からのアイデア(未来で実現する機械を公募して)を元に話を作ったこともあった。視聴者から寄せられた未来のアイデアは、物語の中に星夫たちの発明などとして登場したが、所長らが「この発明は、30年前に○○さんがすでに考えていたんだよ」といって、視聴者からのアイデア画を見せたりするといった趣向で、番組をより身近にすると言う工夫がなされた。 舞台は空中都市008だけではなく、海底都市や火星探検、月基地の話などもあった。時あたかもアポロ11号月面着陸の年であり、そのことがストーリーに反映されている。たとえば、静かの海に残された月着陸船イーグルの基部を見に行くくだりなどである。 1970年1月1日、正月特番として「北極圏SOS」が放映された。 大野ゆたかによって、月刊誌『ぼくら』にコミカライズ版が連載された。 前作『ひょっこりひょうたん島』と比べ子供には理解しづらい話になったこともあり、わずか1年間で終了となった。 本編は一切現存せず、フィルム制作の「北極圏SOS」が唯一現存する映像である(「北極圏SOS」は、日本全国各地のNHKアーカイブス施設にて視聴可能)。ビデオテープ(2インチVTR)は非常に高価で大型であり、収録された映像は放送終了後に消去されて他の番組に使い回されていたため、映像が見つかる可能性は低い。
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