LCAの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 18:42 UTC 版)
「ライフサイクルアセスメント」の記事における「LCAの歴史」の解説
1969年に米コカ・コーラ社がミッドウェスト研究所(現フランクリン研究所)に委託して行ったリターナブル瓶と飲料缶の環境負荷評価がLCAの基礎を築いたとされる。1972年にはイギリスにおいても飲料容器の製造エネルギー評価が行われている。1970年代には、1973年の第一次石油ショックもあり、現在のLCAに似たREPA (Resource and Environmental Profile Analysis) の研究が進められた。1984年にはスイスの生協であるミグロスが国とチューリッヒ工科大学と包装材料について共同研究を行った。ミグロスではLCAの結果に基づき製品の包装方法を改善している。1991年にはオランダのライデン大学が製品のライフサイクル分析のマニュアルを発行した。1996年にはスウェーデンの環境研究所とボルボが環境影響の経済評価手法を開発した。日本では1995年に産官学の協力によりLCA日本フォーラムが設立され、データベースの必要性などがポリシーステートメントとしてまとめられた。それを受け、1998年度から2002年度に第1期LCAプロジェクト、2003年度から2005年度まで第2期LCAプロジェクトが実施された。これら一連のLCAプロジェクトを通じ、データベースの拡充、日本版被害算定型環境影響評価手法(LIME)、地域におけるLCAの応用などがなされた。また2004年には日本LCA学会が設立された。
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