飲料缶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:07 UTC 版)
初期の飲料の缶は、缶切りやピックなどで円形の面に2ヶ所穴(注ぎ口、空気穴)を開け、中の飲み物を注いだ。飲料用の缶は、その後(1970年頃)プルタブと呼ばれる缶切りを必要としない蓋(口をつける個所に切り込みが入っている)が発明され、ガラス瓶からの移行が進んだ。 初期のプルタブは、現在食品関係で使われるイージーオープンふたの小型版で、缶から切り口の部分が外れるが、プルタブの散乱が問題になったことから、1980年代から缶から外れないステイ・オン・タブ(SOT)が採用された。日本国内においては、プルタブ式の缶は1990年代初頭頃にはほとんど製造されなくなり、現在その方式を採用している缶飲料は流通していない。中国では2012年現在も両方のタイプが売られている。 飲料用の缶では、加温性や強度あるいは開封済みを見分けるなどの機能性を狙って、缶の一部をへこませたりダイヤ状の模様をつけたりと様々な加工が施されることがある。 発売当初は、缶そのものが同等容量のガラス瓶より小ぶりであるがために、減量したのではないかという誤解も存在していた。
※この「飲料缶」の解説は、「缶」の解説の一部です。
「飲料缶」を含む「缶」の記事については、「缶」の概要を参照ください。
- 飲料缶のページへのリンク