ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港
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ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港 General Edward Lawrence Logan International Airport |
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航空写真
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連邦航空局・空港図
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IATA: BOS - ICAO: KBOS | |||||||||||||||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||||||||||||||
国・地域 | ![]() |
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所在地 | ![]() ![]() |
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種類 | 公共 | ||||||||||||||||||||||||||||
所有者 | マサチューセッツ港湾局(Massport) | ||||||||||||||||||||||||||||
敷地面積 | 965 ha | ||||||||||||||||||||||||||||
標高 | 6 m (20 ft) | ||||||||||||||||||||||||||||
座標 | 北緯42度21分47秒 西経071度00分23秒 / 北緯42.36306度 西経71.00639度 | ||||||||||||||||||||||||||||
公式サイト | 公式ウェブサイト | ||||||||||||||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||||||||||||||
空港の位置 | |||||||||||||||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||||||||||||||
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統計(2024年) | |||||||||||||||||||||||||||||
旅客数 | 4,350万人 | ||||||||||||||||||||||||||||
リスト | |||||||||||||||||||||||||||||
空港の一覧 |
ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港(ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガンこくさういくうこう、英: General Edward Lawrence Logan International Airport)は、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストンにある国際空港である。
名称は、ボストン出身の軍人であるエドワード・ローレンス・ローガン陸軍少将にちなんだものである。
歴史
- 1923年9月8日に開港した。当時は、マサチューセッツ州空軍と The Army Air Corp が使用していた。
- 1927年、初の民間便として、コロニアル航空運送 (Colonial Air Transport) のニューヨーク線が運航を開始。
- 1940年代後半、初の大西洋路線として、アメリカン・オーバーシーズ航空が、ボストン-シャノン-ロンドン線を開設。
- 1949年、ターミナルB、Cが開業。
- 1950年代初頭、英国海外航空がグラスゴー線、プレストウィック線、エールフランスがパリ/オルリー線で乗り入れを開始。
- 1952年、アメリカで初めて、空港内に高速鉄道が乗り入れた。
- その後、英国国際航空がロンドン線に、世界初のジェット機デ・ハビランド・コメットを投入し、当空港唯一のジェット機となる。
- 1956年5月20日、ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港に改称。
- 1970年、パンアメリカン航空のロンドン/ヒースロー線においてボーイング747を投入し、当空港初のジャンボジェット便となる。
- 1974年、ターミナルEが開業。このターミナルは、当時、米国で2番目に大きな国際線ターミナルだった。
- 2005年には、離陸しようとしていたUSエアウェイズ機とエアリンガス機が滑走路上で危うく衝突仕掛けるニアミス事故が発生。事故後、タワー管制の規定改正が行われた。
- 2006年11月23日、滑走路14/32が供用を開始。
- 2009年10月、USエアウェイズが、当空港の乗務員拠点を閉鎖すると発表。
- 2010年2月8日、世界最大の旅客機エアバスA380が初飛来。
- 2017年3月26日、ブリティッシュ・エアウェイズが、ロンドン線にエアバスA380の投入を開始した。
- 2019年にエミレーツ航空がドバイ線に、2023年にルフトハンザドイツ航空がミュンヘン線にエアバスA380を投入した。
施設
ターミナル

当空港には、A、B、C、E の4つの旅客ターミナルがあり、合計107のゲートがある。ターミナルA-Cには税関検査施設がないため、一部の事前通関に対応している路線を除いて、国際線はターミナルEを発着する。
ターミナルA
現在のターミナルAは、2005年3月16日にリニューアル開業した施設で、主にデルタ航空が使用するターミナルである。11ゲートのメインターミナル、10ゲートのサテライトターミナルに分かれている。
当初はデルタ航空が独占的に使用していたが、2005年の破産を受け、ターミナル発着便は縮小されていた。しかし、2018年12月に、デルタ航空がボストン発着路線の拡大を発表し、再びデルタ航空が独占的に使用することとなった。なお、デルタ航空のコードシェアパートナーであるウエストジェットも当ターミナルを発着している。
このターミナルは、アメリカの空港ターミナルとして初めて、米国グリーンビルディング評議会が環境に優しい設計であることを証明するLEED認証を受けている。
ターミナルB
ターミナルBは、1974年に開業したターミナルで、41のゲートがある。デルタ航空、ジェットブルー、ケープエア以外の米国国内線や、事前通関に対応している一部のエアカナダのカナダ行き国際線などが発着する。なお、アメリカン航空、ユナイテッド航空が空港ラウンジを運営している。1974年にUSエアウェイズ用のピアB、1975年にアメリカン航空用にピアAが開業した。
2014年までは、ターミナルB内でも、南北の建物が分かれており、2つの建物の間に駐車場があったが、2012年から改修が行われ、ターミナルBの北、南の建物のが接続された。また、この改修によって、24のカウンター、8か所の出発ラウンジ、新しい売店スペース、新しい手荷物カルーセルが建設された。
ターミナルC
ターミナルCは、1967年に開業したターミナルで、27のゲートがある。このターミナルは、エアリンガス、ケープエア、ジェットブルーが運航拠点として使用している。また、TAPポルトガル航空も使用している。
ターミナルCの北端にある3つのゲートは、旧Dターミナルのゲートで、2006年2月にターミナルCに編入された。なお、2016年夏、ターミナルCとEの接続工事が行われ、これら3つのゲートは再び番号が変更された。2023 年には、ターミナルB、C間の接続施設も開業し、ターミナル B、C、E が接続されることとなった。
ターミナルE
ターミナルEは、元マサチューセッツ州知事にちなんで、ジョン・A・ヴォルペ国際ターミナルとも呼ばれている。国際線ターミナルとして使用されており、合計18のゲートがある。エアリンガス、エア・カナダ、TAPポルトガル航空、ウエストジェット以外の国際線がターミナルEを発着する。ターミナルEには、エールフランス、 ブリティッシュエアウェイズ、デルタ航空、ルフトハンザ、エミレーツ航空のラウンジがある。
ターミナルEは1974年に開業し、、1997年8月に「ターミナルE近代化」プロジェクトが完了した。2003年には、ターミナルが410,000平方フィート拡張された。さらに、2016年夏には、ターミナルCへの接続、エアバスA380へのゲート対応工事など、1億ドルの改修工事が行われた。
滑走路
ローガン国際空港には、6本の滑走路がある。計器着陸装置は、滑走路4R、15R、22L、27、33Lに装備されており、滑走路4Rと33LはCAT IIIが運用されている。
- 滑走路 4L/22R: 7,864 フィート × 150 フィート (2,397 m × 46 m)
- 滑走路 4R/22L: 10,006 フィート × 150 フィート (3,050 m × 46 m)
- 滑走路 9/27: 7,001 フィート × 150 フィート (2,134 m × 46 m)
- 滑走路 14/32: 5,000 フィート× 100 フィート (1,524 m × 30 m)
- 滑走路 15L/33R: 2,557 フィート × 100 フィート (779 m × 30 m)
- 滑走路 15R/33L: 10,083 フィート × 150 フィート (3,073 m × 46 m)
滑走路は風向に応じて4つのパターンで運用されている。
- 北東:4Lと4Rで到着。9L、4L、4Rからの出発
- 北西: 33L、32、27 に到着。33Lと27からの出発
- 南東:15Lと15Rで到着。15R、14、9からの出発
- 南西:22L、22R、27に到着。22L、22Rからの出発
さらに、空港の南には、水上滑走路である滑走路14W / 32Wがある。
滑走路14/32の運用制限
滑走路14/32は、2006年11月23日に供用を開始した滑走路である。滑走路32は着陸に使用され、滑走路14は離陸に使用される。しかし、マサチューセッツ州は裁判所命令により、騒音問題を理由に、緊急時を除いて離着陸が禁じられている。
主な就航路線
日本との関係
日本航空が、ボーイング787型機を使用して、2012年4月22日より東京/成田線を運行している。また、日本航空は、この路線でボーイング787の運用を開始したことも特徴である。
空港アクセス
シルバーライン
マサチューセッツ湾交通局(MBTA)のシルバーラインSL1系統が各ターミナルとボストン南駅を結んでいる。使用されているのは内燃・電気駆動の連接型バスである。市内行きの運賃は無料で、地下鉄レッドライン、コミューター各線の沿線にはこちらが便利である。さらに、レッドラインを介して、グリーンライン、ブルーライン、オレンジラインの地下鉄各路線にも無料で乗り換えることができる。
市内からの料金は有料で、地下鉄からの乗り換えの場合は地下鉄料金に含まれる。チャーリーカード(ICカード)を用いた方が、一回$2.40と安くなるので、空港に着いた時に案内所(ground transportationと表示)でもらっておくとよい。バス乗り場や駅ではもらえないことがある。カードは無料である。現金払いは$2.90となる。
ブルーライン
ブルーラインのAirport Stationと各ターミナル間にシャトルバスが出ている。ターミナルにより22、33、55系統を利用する。この場合、バス自体は無料であるが、地下鉄に乗る時は有料である。この場合も、チャーリーカードをもらっておき、駅でチャージするとよい。
脚注
- ^ FAA Airport Form 5010 for BOS (PDF) . Retrieved 2007-03-15.
- ^ Massport
- ^ “Airport Statistics”. Massport (2024年). 2025年9月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
クラスBの空港 |
ダラス・フォートワース国際空港 フィラデルフィア国際空港 ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港 カンザスシティ国際空港 シカゴ・オヘア国際空港 |
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