ジェーン・グドールとは? わかりやすく解説

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ジェーン・グドール

(Jane Goodall から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/13 03:37 UTC 版)

ジェーン・グドール
Jane Morris Goodall
生誕 (1934-04-03) 1934年4月3日
イギリス ロンドン
死没 2025年10月1日(2025-10-01)(91歳没)
アメリカ合衆国 カリフォルニア州
国籍 イギリス
研究分野 動物行動学霊長類学人類学
研究機関 ジェーン・グドール研究所、国連平和大使
出身校 ケンブリッジ大学
博士課程指導教員 ロバート・ハインド
主な業績 チンパンジーの野生下での行動や社会性の研究
主な受賞歴
プロジェクト:人物伝
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ジェーン・グドール英語: Dame Jane Morris Goodall,DBE, 1934年4月3日 - 2025年10月1日)は、動物行動学者国連平和大使である。チンパンジーの野生下での行動や社会性を長期にわたって観察し、人間とチンパンジーの共通点や相違点を明らかにした[1]。また、動物や自然の保護活動にも積極的に取り組んでいた[2]

経歴

ロンドン生まれ、ボーンマスで育つ。父はビジネスマン、母は小説家。幼い頃より動物が好きで、アフリカへ行くことを夢見る少女であった。

アップランズ・プライベートスクール卒業後、オックスフォード大学秘書業務に就く。また、アフリカへ向う資金作りのため、ドキュメンタリー制作会社にも勤務する。ケニアで農場を経営する友人宅を訪問したときに人類学の世界的権威であるルイス・リーキー博士と出会い、リーキーの下で働けるよう志願する。リーキーは霊長類学研究、特にチンパンジーの研究に興味を抱いており、グドールを秘書として採用した。

リーキーの薦めでタンザニアゴンベのジャングルでチンパンジーの研究を始める。 リーキーとグドールは世界で初めてチンパンジーが草の茎を使いアリを捕る行動を報告し、人類固有とされてきた道具を使う能力がチンパンジーにも存在することを証明した。また、草食動物であると考えられていたチンパンジーが雑食であること、チンパンジーの性格に個体差があることを証明し、目覚しい研究成果を上げた。

しかし、正規の大学教育を受けていないグドールに対し、他の研究者からは冷ややかな目線が向けられた。リーキーは特別基金を設立し、1962年にグドールをケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジへ進学させた。1966年にケンブリッジ大学でPh.D.を取得(専攻は動物行動学、指導教授はロバート・ハインド)。創立700年を超えるケンブリッジ大学の歴史で8人目となる学士の学位を持たないPh.D.取得者となった。

スタンフォード大学客員教授(1971年 - 1975年)、ダルエスサラーム大学名誉客員教授(1973年 - )、タフツ大学招聘教授(1987年 - 1988年)、クリーブランド自然史博物館研究員(1990年)、南カリフォルニア大学特別招聘教授(1990年)、コーネル大学アンドルー・A・ホワイト講座教授(1996年 - 2002年)などの要職を歴任。

1977年に野生動物研究・教育・保護団体「ジェーン・グドール研究所 (JGI) 」を設立。

2002年にコフィー・アナン国連事務総長より国連平和大使に任命される[3]。2003年にエリザベス2世より霊長類学研究に対し大英帝国勲章を授与され[3]、「デーム」の称号を得る。

2007年京都大学から名誉博士号を授与される。晩年は執筆の傍ら、世界中を巡り、講演や教育活動を行っていた。

2025年10月1日、老衰のため米国カリフォルニア州で死去[4]。91歳没。

私生活

グドールは二回結婚歴がある。最初の夫はオランダ人貴族で野生生物を専門とする写真家・映像作家のH.バン・ラービック男爵。1964年に結婚し一男を儲けたあと1974年に離婚した。翌1975年にTANUに所属する政治家でタンザニア国立公園公社総裁などを歴任したディレク・ノエル・マックリーン・ブライスソンと再婚した。二人は1980年、ブライスソンの病により死別した。

1960年代後半に、飛行機の中でピーター・シンガーの著書『動物の解放』を読み、「出された食事に鶏肉が入っているのを見て、それが恐怖、苦痛、そして死を象徴していることに気づきました。そして、『こんなことは一切したくない』」と思ったことからベジタリアンになり、その後はヴィ―ガンになった[5]。グドールは工場畜産について問われると「痛み、恐怖、死」「工場畜産は人類が犯した最悪の残虐行為の一つである。工場畜産は本質的に残酷であり、数十億の動物に膨大な苦痛をもたらす」と答えている[6]

主な受賞歴

著書

脚注

  1. ^ 86歳の動物行動学者、ジェーン・グドールから学ぶこと。 【ジーン・クレールが選ぶVOGUEな女性】”. Vogue Japan. 2021年10月18日閲覧。
  2. ^ ジェーン・グドール:地球の未来に希望を抱く5つの理由 - 環境保護ニュースサイトMongabay”. Mongabay. 2021年10月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i ジェーン”. ナショナルジオグラフィック. 2020年6月14日閲覧。
  4. ^ ジェーン・グドールさん死去 チンパンジー研究第一人者、環境保護も”. 朝日新聞 (2025年10月2日). 2025年10月2日閲覧。
  5. ^ Jane Goodall Shares Recipes, and a Mission”. 2025年10月7日閲覧。
  6. ^ “[https://janegoodall.global/wp-content/uploads/2024/05/Essay-on-Factory-Farms-January-2024.pdf Essay on Factory Farms: Reasons for adopting a plant-based diet Jane Goodall and Koen Margodt January 2024]”. 2025年10月7日閲覧。
  7. ^ ››2017年報道発表資料(PDF:927KB) 公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会

関連項目

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