チンパンジーの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 00:03 UTC 版)
「文化 (動物)」の記事における「チンパンジーの場合」の解説
野性チンパンジーの餌付けに最初に成功したジェーン・グドールはチンパンジーの道具使用「シロアリ釣り」を発見した。シロアリを食べる場合に、蟻塚に穴を空け、これに小枝を差し込むのである。シロアリは小枝に引っ掛かり、あるいはそれに噛み付いた状態で釣り出される。これを一気に口にいれてしごき取って食べる。この時、シロアリ釣り用の枝は、チンパンジーが折り取って歯でしごいて作るが、人間が真似してもうまくシロアリが釣れることは中々なく、結構高度の技術であるという。チンパンジー自身にとっても大事なものであるらしく、うまくできた枝は次のアリの巣まで持って行くともいわれる。他にも、葉を噛み潰してスポンジ状にして、木のうろから水を吸い出して飲むとか、堅い木の実を石で割って食べるなど、多彩な道具の使用が知られる。
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