チンパンジーの施設からの脱走事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:29 UTC 版)
「チンパンジー」の記事における「チンパンジーの施設からの脱走事件」の解説
チンパンジーの脱走は他の動物の場合とは異なり、人間の設置した隔離設備を知的に計画的に突破するもので人間とチンパンジーとの知恵比べとなり、現実にはその防止は非常に困難である。動物園では様々な防止策を講じているにもかかわらず脱走事件は近年になっても頻発しており、宮崎市フェニックス自然動物園(2019年)、札幌市円山動物園(2018年)、仙台市八木山動物公園(2016年)等があるが、現在のところ国内ではブルーノ (前述)のような重大な獣害事件には発展していない。2014年には米国ミズーリ州のカンザスシティー動物園で、樹木の枝を折って壁に立てかけ、梯子代わりに使って壁を乗り越えた事故も発生している。ここで留意すべきことは京都大学霊長類研究所のような霊長類に関する高度な専門知識を有する職員に管理された、霊長類を専用に収容する目的で設計された国立の研究機関の施設でも脱走事件(1986年)が起こっていることである。
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