Information Processing という用語の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 13:36 UTC 版)
「情報処理」の記事における「Information Processing という用語の由来」の解説
一般に Information Processing とは何らかの観測可能な形での情報の変化(処理)である。すなわち、岩の落下による位置情報の変化からデジタルコンピュータシステムによるテキストファイルの印刷まで、宇宙で起こるあらゆる事象を描写するプロセスである。テキストファイルの印刷の例で言えば、コンピュータは何らかのデジタル情報を紙の上の文書という形式に変化させる。情報が潜在的か明示的かは、あいまい度(equivocation; 送信側で送った情報の不確実な度合い)、散布度(dissipation; 受信側が受け取った内容を送信側が確認できない不確実性)、伝送情報量(transiformation; あいまい度から散布度を引いた量、すなわち保持された情報量)で定義される。 認知心理学では、Information Processing とは人間の思考を理解するという目標へのアプローチである。1940年代から1950年代に使われるようになった。このアプローチでは、認識を脳という「ハードウェア」上で「精神」という「ソフトウェア」が動作して処理しているものとみなす。心理学における Information Processing 的アプローチは、(完全に同義とは言えないが)心理学における認知主義や哲学における機能主義に密接に関連している。Information Processing は逐次的なモデルも並列的なモデルもあるし、集中的なモデルも分散的なモデルもある。並列分散処理モデルは1980年代中期にコネクショニズムとして一般化した。なお、そういった脳のモデルが提唱される以前の1950年代初期のことであるが、フリードリヒ・ハイエクが『ニューラルネットの原理を初めて提唱した科学者として「再発見」されている』と池田信夫は主張している。
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