GNU FreeFontとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > GNU FreeFontの意味・解説 

GNU FreeFont

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 15:53 UTC 版)

FreeMono
様式 等幅フォント
分類 スラブセリフ英語版
デザイナー プリモシュ・ペテルリン、スティーブ・ホワイト
制作会社 GNU Savannah
制作年月日 2002年2月19日
発表年月日 2005年4月7日
最新版 20120503[1] 
最新発表日 2012年5月3日
キャラクタ数 4,160
グリフ数 4,178
ライセンス GPLv3+フォント例外2.0
ウェブサイト www.gnu.org/software/freefont/
FreeSans
様式 サンセリフ
分類 ネオ・グロテスク
デザイナー プリモシュ・ペテルリン、スティーブ・ホワイト
キャラクタ数 4,622
グリフ数 6,272
ライセンス GPLv3+フォント例外2.0
FreeSerif
様式 セリフ
分類 トランジショナル
デザイナー プリモシュ・ペテルリン、スティーブ・ホワイト
キャラクタ数 8,087
グリフ数 10,537
ライセンス GPLv3+フォント例外2.0

GNU FreeFontFree UCS Outline Fontsとも)は、自由OpenTypeTrueType、およびWOFFベクターフォントのファミリーである。膨大なCJK文字セットを除き、可能な限り多くのユニバーサル文字セットを実装している。2002年にプリモシュ・ペテルリン(Primož Peterlin)によって開始され、現在はスティーブ・ホワイト(Steve White)が管理している。

このフォントファミリーには、FreeMono、FreeSans、FreeSerifの3つの書体があり、それぞれに4つのスタイル(Regular、Italic/Oblique、Bold、Bold Italic/Oblique)が存在する。

フォントはGPLv3+ライセンスの下でフォント例外2.0とともに提供されており、自由に配布および埋め込みが可能であり、また、ドキュメント自体がGPLの適用を受けることなく使用できる。フォントはGNU Savannahから自由に入手可能である[2]。また、Ubuntu[3]Arch Linux[4]を含む一部のLinuxディストリビューションにもパッケージ化されている。

デザイン

GNU FreeFontは多くのソースから提供されており、それらはすべてGPLと互換性がある[5]

中核となるラテン文字は、URW++がGhostscriptプロジェクトに提供したType 1フォントに由来する[6]。特に、GNU FreeFontのデザインノートには以下のように記されている[7]

  • FreeSerifはURW++のニンバス・ローマンNo.9 Lに基づいており、Timesに類似している。
  • FreeSansはURW++のNimbus Sans Lに基づいており、Helveticaに類似している。
  • FreeMonoはURW++のNimbus Mono Lに基づいており、Courierに類似している。

ギリシャ文字、キリル文字、アルメニア文字、ヘブライ文字、アラビア文字、および国際音声記号 (IPA) の文字は、TeXの拡張であるOmegaに部分的に基づいている[8]。ギリシャ文字は、アンジェロ・ハリツィスが編纂したギリシャのType 1フォントのセットに加え、アレクセイ・クリュコフのTempora LCG Unicodeにも基づいている。キリル文字の範囲には、ヴァレク・フィリポフのGnome CyrillicおよびTempora LCG Unicodeも含まれている。ヴァレク・フィリポフはさらに、いくつかの合成ラテン文字拡張Aグリフを追加した。

セリフ体のデーヴァナーガリー文字の範囲はVelthuis TeXフォントに由来し[9]、サンセリフ体の範囲はGargiに基づいている[10]。ベンガル文字およびグルムキー文字の範囲は、ハルシュ・クマールのBharatBhashaプロジェクト[11]などに基づいている。グジャラート文字およびオリヤ文字の範囲はSamyakフォントに基づいている。ゲエズ文字の範囲は、ハンブルク大学のエチオピアメタフォントプロジェクトに基づいている[12]

Unicodeの対応範囲

FreeSerifにおけるヨーロッパのアルファベットの大文字

2012年5月3日の最新リリースでは、FreeSerifが10,537字、FreeSansが6,272字、FreeMonoが4,178字を含んでいる。

このフォントファミリーは、以下のUnicodeブロックの文字をカバーしている[13]

関連項目

脚注

  1. ^ "GNU FreeFont 20120503 released"; 作品または名前の言語: 英語; 出版日: 2012年5月3日.
  2. ^ GNU Project Archives”. Ftp.gnu.org. 2015年2月26日閲覧。
  3. ^ Source Package: fonts-freefont”. 2022年7月8日閲覧。
  4. ^ gnu-free-fonts”. 2022年7月8日閲覧。
  5. ^ Gnu FreeFont: Global fontware”. 2022年7月8日閲覧。
  6. ^ Ghostscript, Ghostview and GSview”. Cs.wisc.edu. 2015年2月26日閲覧。
  7. ^ Gnu FreeFont: Design notes”. 2022年7月8日閲覧。
  8. ^ GNU FreeFont: Sources by script”. 2022年7月8日閲覧。
  9. ^ Index of /tex-archive/language/devanagari/velthuis/”. Dante.ctan.org. 2017年1月20日閲覧。
  10. ^ Gargi : Free Unicode OpenType Font – Summary [Savannah]”. Savannah.nongnu.org. 2013年8月25日閲覧。
  11. ^ [1] Archived August 7, 2007, at the Wayback Machine.
  12. ^ Index of /tex-archive/language/ethiopia/ethiop/”. Dante.ctan.org. 2017年1月20日閲覧。
  13. ^ Gnu FreeFont support for OpenType OS/2 character ranges”. 2022年8月4日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  GNU FreeFontのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「GNU FreeFont」の関連用語

GNU FreeFontのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



GNU FreeFontのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのGNU FreeFont (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS