EVPへの批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 15:07 UTC 版)
超心理学者のコンスタンティン・ラウティヴ(Konstantin Raudive)によれば、電子音声現象の特徴は、拾われた音声が単語程度または短い言葉程度の長さをもつ事だとしている。電子音声現象が起こる一般的な音源としては、ホワイトノイズ、放送を受信できていない時にラジオなどから発生するノイズ、録音時に拾った背景ノイズ(特に小さな音を録音すべく録音機側の感度を上げた時に顕著に入る、いわゆる「サー」という音)などが挙げられる。このような音源において科学では説明の付かない電子音声現象が起こったと主張する例も見られる。 しかし、それらは自然現象、あるいは偶然の産物にすぎないという指摘がある。 偶然の産物 例えば、単に人の声に似た音が鳴っていただけ、ラジオに無線が混信しただけという現象がこれに当たる。 自然現象 流星が地球に落下して来る時に電離層に1秒程度の短い時間ながら影響を与えて、結果として通常は届かない場所から発信されたラジオ電波を遠くに届けてしまう場合がある。 知覚錯誤 ランダムに発生させた音声が脳の働きによって自身の話す言語であるかのように知覚してしまう認知上の錯誤が起こり得る。(似た現象として、自身が知らない言語の一部が自身の知っている言語であるかのように聞こえた現象などがある。人間の脳は自身のとって意味のある言葉を探そうとするのでこのような現象が起こる。) 捏造・でっち上げ 音を人の声に似せる方法は無数にある。そもそも人為的に話し声に聞こえるように作られた音であったり(例えば、ホワイトノイズにある種のフィルターをかけて加工してやると話しているように聞こえる音を作ることもできる。)、ギターなどの楽器の音にワウエフェクト(フィルター系のエフェクター)をかけて加工すると人間が話しているように聞こえる音を作ることもできる。
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