コルンゴルト:ドン・キホーテ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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コルンゴルト:ドン・キホーテ | "Don Quixote" Sechs Charakterstücke für Klavier zu zwei Händen | 作曲年: 1909年 出版年: 1909年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 騎士物語を読むドン・キホーテと、戦いへのあこがれ Don Quixote über den Ritterbüchern und seine Sehnsucht nach Waffentaten | 3分40秒 | No Image |
2 | ルシオに乗ったサンチョ・パンサ Sancho Panza auf seinem Grauen | 1分30秒 | No Image |
3 | ドン・キホーテの出発 Don Quixotes Auszug | 1分10秒 | No Image |
4 | トボソのドゥルシネア姫 Dulcinea von Toboso | 1分30秒 | No Image |
5 | 冒険 Abenteuer | 2分40秒 | No Image |
6 | ドン・キホーテの改心と死 Don Quixotes Bekehrung und Tod | 2分30秒 | No Image |
作品解説
セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』を読んだ幼いコルンゴルトが、その物語を6つの組曲へと編んだピアノ独奏作品。1907年に友人の詩に作曲した独唱とピアノのためのカンタータ『死』が元となっている。冒頭で現れる特徴的な3つの和音のモティーフは、組曲全体をまとめるライト・モティーフとしての役割を持つ。作曲当時、コルンゴルトはツェムリンスキーに師事し始めてはいたが、まだ管弦楽法のレッスンを受けていない。それにも関わらず、とりわけ第1曲に見られるような色彩感豊かな曲想は驚くべきものである。また、第2曲目におけるサンチョ・パンサの乗るロバ(ルシオ)の鳴き声を模したと見られる音型や、第4曲におけるドゥルシネア姫の美しさを讃えた甘い旋律は、あたかも音で絵を描くかのようであり、後に劇音楽の分野で活躍することとなる彼の端緒をここに見ることができる。
この作品は当初公には出版されず、同じころに作られた他の曲(『雪だるま』、ピアノ・ソナタ第1番)と共に、R. シュトラウスやマーラーをはじめとする音楽関係者数十名に送られた。その序文には父ユリウスのことばで、この作品が12歳の少年によって1909年の夏休みに作曲されたことが記されている。初演は1910年夏、ザルツブルク音楽祭期間中にHotel Österreichischer Hof(現ホテル・ザッハー)で開かれた限定公開の演奏会にて、作曲者本人によってなされた。
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