CDC分類
【概要】 公衆衛生での使用目的で1993年からアメリカ国内で発効したHIV感染症の分類。臨床病期分類ではない。アメリカ以外では使われていない。13才以上の思春期と成人に適用される。臨床カテゴリーをA~Cの3つ、CD4細胞数カテゴリーを3段階に分け、合計A1~C3の9象限となる。
【詳しく】 カテゴリーAは無症状、持続的な全身リンパ節腫脹、急性HIV感染を含む。カテゴリーBはAにもCにも属さない状態だが治療対象になるもの。カテゴリーCは従来のエイズの指標とされていた状態に、(1)再発性肺炎、(2)進行子宮がん、(3)肺結核が加わった。CD4細胞数のカテゴリーは、1:500/μL以上、2:200~499、3:200未満とする。(%でみている場合は、29%以上、14~28%、14%未満の3段階で代用する。) これにより、A3+B3+C1+C2+C3をCDCへの報告義務(=エイズ)とした。分類上は最も悪い時期をもって、その患者の状態としている。つまりC3からC2には再分類されない。また最近では、強力な抗HIV療法によって、CD4細胞数が200未満から500以上に回復する例が増えているので、この分類の使い方は難しくなった。
《参照》 CD4、 エイズ、 CDC分類カテゴリーA、 CDC分類カテゴリーB、 CDC分類カテゴリーC、 小児のHIV感染のCDC分類

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