C-74 (航空機)とは? わかりやすく解説

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C-74 (航空機)

(C-74 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 01:13 UTC 版)

C-74 グローブマスター

ロングビーチに駐機中のC-74

C-74アメリカ合衆国ダグラス・エアクラフト社が開発した軍用輸送機。愛称はグローブマスター:Globemaster)。1945年に初飛行した。

概要

大型輸送機を欲していたアメリカ陸軍航空軍は、第二次世界大戦中の1942年にダグラス社に対し、大型輸送機の開発を指示した。ダグラス社は輸送機の開発力はあったものの、戦時中であり他機種の生産などのため、開発は進まなかった。開発ペースが遅かったために、初飛行は1945年9月5日と第二次世界大戦終了後のことである。開発にあたっては試作機は製造されず、初めから量産機が作られた。

機体はレシプロエンジンを4発搭載したものであり、葉巻型の胴体低翼配置の直線主翼など、一般的な形状である。ただし、全長は37.85 mとB-29の30 mより大きい。貨物の搭載用にエレベーターが備え付けられており、機内には貨物移送クレーンが装備されていた。

発注は50機分行われたものの、戦争終結に伴い14機に減らされた。1946年より部隊配備が開始された。1948年ベルリン封鎖が発生すると、C-74の1機も短期間空輸部隊の一員として輸送を行っている。当時、最大の大きさを持つ輸送機であり、その25 tにのぼるペイロードは、高い評価を受けた。この経験はC-124の開発に生かされることとなる。

C-74は1950年代半ばに全機退役し、その多くは1965年までに解体されたが、払い下げられた数機は民間籍1970年代まで稼動していた。

また、DC-7の名称で民間向けも計画され、パン・アメリカン航空から発注を受けたが、戦後、計画は中止された。後のDC-7と混同されやすいが、両者は無関係である。

要目

Douglas C-74 Globemaster
  • 全長:37.85 m
  • 全幅:52.81 m
  • 全高:13.34 m
  • 自重:39 t
  • ペイロード:25 tまたは兵員125名
  • 乗員:3名
  • 最大速度:528 km/h
  • エンジン:P&W R-4360空冷四重星型レシプロエンジン(3,250馬力)4基



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