KC-130J
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:01 UTC 版)
「KC-130 (航空機)」の記事における「KC-130J」の解説
C-130系列の新世代機にあたるC-130Jをベースとした空中給油機仕様がKC-130Jである。最大離陸重量は通常のC-130Jと同じ164,000ポンド(約74,389 kg)だが、最大で47,903ポンド(約21,728 kg)の給油用燃料を搭載できる。 アメリカ海兵隊はKC-130F/R/Tの後継機として導入しており、初号機は2000年6月9日に初飛行した。海兵隊では、従来のKC-130と同様の空中給油・輸送に加えて、情報・監視・偵察 (ISR) および対地攻撃にも投入することを構想し、このためのシステムとしてハーベスト・ホーク(Harvest HAWK)を開発した。同システム搭載機では給油ポッド先端下面にAH-1Z攻撃ヘリコプターと同じAN/AAQ-30目標指示装置(TSS)を設置するとともに、主翼外側にヘルファイア空対地ミサイルのためのハードポイント(両舷に1か所ずつ、それぞれ4発搭載可能)を設置した。更にグリフィン空対地ミサイルの運用能力も付与されており、運用試験時および初期生産型では後部胴体側面の扉に設けた発射筒から投下する方式とされていたが、後には貨物扉に取り付ける10連装ラックも用いられるようになった。機内にはこれらのセンサや兵器システムを運用するための操作コンソールが備えられている。 AN/AAQ-30目標指示装置(TSS) ハーベスト・ホーク機のヘルファイア グリフィンの10連装ラック
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