Binder.BindToMethod メソッド

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

Binder.BindToMethod メソッド

指定されている一連のメソッドから、実引数に基づいて、呼び出すメソッドを選択します。

名前空間: System.Reflection
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public MustOverride Function
 BindToMethod ( _
    bindingAttr As BindingFlags, _
    match As MethodBase(), _
    ByRef args As Object(),
 _
    modifiers As ParameterModifier(), _
    culture As CultureInfo, _
    names As String(), _
    <OutAttribute> ByRef state As Object
 _
) As MethodBase

Visual Basic (使用法)

Dim instance As Binder
Dim bindingAttr As BindingFlags
Dim match As MethodBase()
Dim args As Object()
Dim modifiers As ParameterModifier()
Dim culture As CultureInfo
Dim names As String()
Dim state As Object
Dim returnValue As MethodBase

returnValue = instance.BindToMethod(bindingAttr, match, args, modifiers, culture,
 names, state)

C#

public abstract MethodBase BindToMethod (
    BindingFlags bindingAttr,
    MethodBase[] match,
    ref Object[] args,
    ParameterModifier[] modifiers,
    CultureInfo culture,
    string[] names,
    out Object state
)

C++

public:
virtual MethodBase^ BindToMethod (
    BindingFlags bindingAttr, 
    array<MethodBase^>^ match, 
    array<Object^>^% args, 
    array<ParameterModifier>^ modifiers, 
    CultureInfo^ culture, 
    array<String^>^ names, 
    [OutAttribute] Object^% state
) abstract

J#

public abstract MethodBase BindToMethod (
    BindingFlags bindingAttr, 
    MethodBase[] match, 
    /** @ref */ Object[] args, 
    ParameterModifier[] modifiers, 
    CultureInfo culture, 
    String[] names, 
    /** @attribute OutAttribute() */ /** @ref */ Object state
)

JScript

JScript では、値型の引数は参照渡しされません。

パラメータ

bindingAttr

BindingFlags 列挙子の 1 つ。

match

リフレクションが一致する可能性があると判断した一連のメソッド。通常、適切なメンバ名を持っているかどうかが判断基準になります。

args

渡される実引数。引数の型と値の両方とも変更される可能性があります。

modifiers

型が変更されているパラメータ シグネチャとでもバインディングが機能するようにするためのパラメータ修飾子の配列。

culture

データ型の強制変換を制御するために使用する CultureInfo のインスタンス。culture が null 参照 (Visual Basic では Nothing) の場合、現在のスレッドの CultureInfo が使用されます。

メモ
たとえば、このパラメータでは、1000 を表す String を Double 値に変換して指定する必要があります。これは、カルチャによって 1000 の表記が異なるためです。

names

メソッド名。

state

引数の並べ替えを追跡するためにバインダが提供するオブジェクト。state パラメータは、BindToMethod に渡され、非透過オブジェクトを表す Cookie です。バインダはこのオブジェクトを作成し、そのバインダはこのオブジェクトの唯一のコンシューマです。BindToMethod が戻るときに state が null 参照 (Visual Basic では Nothing) でない場合は、ラインタイムが ReorderArgumentArray を呼び出します。

戻り値
基準に一致するメソッドを保持している MethodBase オブジェクト。

解説

バインダを使用すると、引数配列が BindToMethod によって操作されている場合に、クライアントが引数の配列を元の形式に割り当てることができます。この再割り当て機能を使用して、参照渡しされる引数がある場合に、その引数を元に戻します。ただし、参照渡しによる引数を元に戻すには、使用した引数の順序が変化していないことが必要です。引数を名前で渡す場合は、バインダが引数配列を並べ替え、呼び出し元メソッドがそれを参照します。状態パラメータは引数の並べ替えを監視し続けるため、バインダが引数配列を元の形式に並べ替えることができます。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
Binder クラス
Binder メンバ
System.Reflection 名前空間
MethodBase