ゼラの戦い
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 14:26 UTC 版)
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ゼラの戦い | |
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戦争:ローマ内戦 | |
年月日:紀元前47年8月2日 | |
場所:ゼラ(現:ジレ) | |
結果:ローマ軍の勝利 | |
交戦勢力 | |
共和政ローマ | ポントス王国 |
指導者・指揮官 | |
ガイウス・ユリウス・カエサル | ファルナケス2世 |
戦力 | |
3個軍団[1] | - |
ゼラの戦い(英語: Battle of Zela、イタリア語: Battaglia di Zela)は、紀元前47年にゼラ(現:ジレ)近郊で行われたガイウス・ユリウス・カエサル率いる共和政ローマ軍とファルナケス2世率いるポントス王国との戦いである。
概要
グナエウス・ポンペイウス率いるローマ軍に対して頑強に抵抗していた父ミトリダテス6世を自害に追い込む形で、紀元前63年にミトリダテス6世の後継としてポントス王となったファルナケス2世はボスポロス及びキンメリア(共に現在のクリミア地方)の属王として認められた。その後、ファルナケス2世に影響を及ぼしていたポンペイウスがガイウス・ユリウス・カエサルとの内戦に突入すると、ファルナケス2世はその間隙を縫って、父の時代の領土を回復するべく小アジアで挙兵した。
紀元前48年12月、ファルナケス2世は小アジアに駐屯していたカエサル派のグナエウス・ドミティウス・カルウィヌスが指揮を取る第22軍団が主体のローマ軍を破って、コルキス、アルメニア並びにカッパドキアへと勢力を拡大した。それに対して、ナイルの戦いで勝利を収めて以降、アレキサンドリアに滞在していたカエサルはシリア属州に入って甥のセクストゥス・ユリウス・カエサルと数日過ごした後、小アジアへと入った。
カエサル率いるローマ軍の兵力について、2つのコホルスから構成された第6軍団、第22軍団、第36軍団などのローマ軍団から構成され、ポントス軍は領内から徴兵した歩兵部隊を主力として、他に騎兵や傭兵部隊から成る約20,000の軍であったとされる。
紀元前47年8月、両軍はゼラで対峙した。ローマ軍は小高い丘の上に陣地を構えたため、ポントス軍は丘を駆け上ってローマ軍へ攻撃を仕掛けたが、ローマ軍はポントス軍の攻撃を凌いだ。やがて、ポントス軍の攻撃が鈍った頃合を見て、ローマ軍は丘を駆け下りてポントス軍を攻撃した。結果としてローマ軍は4時間ほどの戦いでポントス軍を破った[2]。
この際に、カエサルは元老院に対して「Veni, Vidi, Vici (来た、見た、勝った)」という有名な報告をした[1]。
ファルナケス2世はボスポロスへ逃れて再起を図ったが、軍内部の裏切りに遭って殺害された。ポントス王国の領土はローマによって小さな属州へと分割され、一部がナイルの戦いで功績のあったミトリダテス(ミトリダテス6世の庶子)に与えられた。また、ファルナケス2世が設けた要塞等は全てローマ軍によって破却された。
カエサルは後に「このような弱い敵を相手にした勝利を以て、大きな名声を勝ち得たポンペイウスは幸運であった」と回想したとガイウス・スエトニウス・トランクィッルスは伝えている[3]。
脚注
参考文献
「Battle of Zela」の例文・使い方・用例・文例
- 米国のメキシコとメキシコ系のアメリカの共同体で1862年にプエブラのBattleのフランス人に対するメキシコの勝利を記念するのが観測される5月5日
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
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