BBSの時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/18 16:08 UTC 版)
「FirstClass」の記事における「BBSの時代」の解説
製品名をより一般的なFirstClassに変更した頃から、トロント・アイデア・グループはトロント地区のMacのBBSでFirstClassのデモを行い始めた。 カナダ アップル社のマーク・ウィンドリムは、このFirstClassをMagic (the Macintosh Awareness Group in Canada) にセットアップした。カナダのMacユーザーはこの話を聞きつけアカウントを作成し、すぐさまFirstClassはMac愛好家たちの地域最大のBBSとなった。 FirstClassクライアントソフトウェアがマルチスレッドに対応していたため、ユーザーは複数のメールを一度に開きながら、ファイルのアップロードやダウンロードをバックグラウンドで実行することができた。多くのシステムでは、ユーザーはアップロードやダウンロードを一つのファイルごとに行う必要があったが、FirstClassのユーザーは自由にアップロードや書き込みができる完全なモデムチャンネルを手に入れることができた。 1回線で少数のユーザーから始まったMagicは、やがて6000ユーザー、50回線の規模にまで達した。 SoftArc社は、FirstClassへの関心が高まっていることを活かす方法として、BBS管理者に低価格で提供をすることにした。この頃、いくつかのFirstClass BBSシステムは急成長し、AOLの競争相手になると期待されていたバージニアのDigitalNation、バークレー・マッキントッシュ・ユーザーズグループのPlanet BMUG、オレゴン州バンド市のBBS、シリコンバレーのメトロ新聞グループが管理していたVirtual Valleyサービスも含めて、何千ものユーザーに広がった。[要出典] 後にFirstClassソフトウェアには、サーバーを一堂にリンクさせることによって、個々のFirstClassサイトを結び、会議室やメールといったコンテンツを共有できるゲートウェイ機能が組み込まれた。このことは最初はダイアルアップ接続を経由して成し遂げられたことだが、後にインターネット接続を利用して各サイトがリンクされるようになった。アップル社のスコット・コンバースは、OneNetとして知られる世界で最初の、そしておそらく最も広大な、FirstClassをベースとしたネットワークを形成した。 しかし、1994年までにはインターネットが中心になり、1995年くらいにはMacとPCのほとんどすべてのBBSシステムは崩壊してしまった。
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