AsburyとCornblathによる診断基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 14:05 UTC 版)
「ギラン・バレー症候群」の記事における「AsburyとCornblathによる診断基準」の解説
必要条件 2肢以上の進行性の筋力低下 診断を支持する臨床所見 発症4週間以内に症状はピークに達する。 症状の進行が停止して2〜4週間後に症状が改善し始める。 四肢の腱反射低下〜消失 症状の左右対称性 軽度の感覚障害、異常感覚 脳神経麻痺(外眼筋麻痺、顔面神経麻痺、球麻痺)の存在 自律神経障害(頻脈、不整脈、血圧変動)の存在 発症時に発熱を欠く 診断を支持する検査所見 末梢神経伝導検査での異常(伝導速度低下、遠位潜時延長、伝導ブロック、F波潜時延長、複合筋活動電位低下など) 発症1週間以降における蛋白細胞解離(細胞数は90%で10/μl以下) 急性期血清での抗ガングリオシド抗体の上昇(特にIgGクラス) 診断を疑う所見 筋力低下の左右差が顕著で、かつその状態が持続 発症当初からの膀胱直腸障害の存在 50/μlを超える髄液細胞増多 髄液細胞文核における多核球優位 境界明瞭なレベルのある感覚障害 除外診断 末梢神経障害:有機溶媒中毒、ポルフィリン代謝異常、ジフテリア、鉛中毒、血管障害、栄養障害、CIDP(初発、急性発症) 神経筋接合部障害:重症筋無力症、有機リン、ボツリヌス、貝毒 筋疾患:筋炎、低カリウム血症、低リン血症、横紋筋融解、周期性四肢麻痺、旋毛虫症 脳幹障害:梗塞、炎症、脱髄、腫瘍 精神医学性:解離性障害
※この「AsburyとCornblathによる診断基準」の解説は、「ギラン・バレー症候群」の解説の一部です。
「AsburyとCornblathによる診断基準」を含む「ギラン・バレー症候群」の記事については、「ギラン・バレー症候群」の概要を参照ください。
- AsburyとCornblathによる診断基準のページへのリンク