AR1形(АР1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 00:36 UTC 版)
「ソ連運輸省DR1形気動車」の記事における「AR1形(АР1)」の解説
利用客が少ないローカル線向けの車両として1969年に2両が試作された気動車。DR1-05編成以降の設計を基にした両運転台式車体を有し、双方の運転室と客室の間にはV型8気筒4ストローク機関のYaMZ-238形ディーゼルエンジン(240 HP、2,100 rpm)が設置され、動力は機械油圧式の2段変速機を経て台車に伝達された。全長は26,442 mm、着席定員は90人、最高速度は120 km/hで、乗降扉は中央部に片側1箇所のみ設置されていた。 計画初期での車両重量は49-51 tを想定していたが、DR1形と同型の前面や変速機の高い質量により実際の車両重量は59 tに達した。完成後は試運転が実施されたが、火災発生時の設備不足や変速機の故障頻発などの問題点が指摘された結果、それ以上の量産は行われず車両自体も旅客用ではなく作業員輸送などの事業用として運用された。1992年までに全車とも解体された。
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