A節:消費者金融保護庁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 09:00 UTC 版)
「ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法」の記事における「A節:消費者金融保護庁」の解説
A節により、連邦消費者金融法の下での消費者向け金融商品・サービスの勧誘・提供について規制するものとしてCFPBが設置される。CFPB長官は、上院の助言と承認を経て大統領によって任命され、その任期は5年である。 連邦消費者金融法は連邦準備制度理事会(FRB)の所管でもあるが、CFPBはFRBからの独立性が確保されている。 CFPBには以下のような部署の設置が義務づけられている。 調査・分析・報告を行う部署 消費者向け金融商品・サービスの対象となる顧客層の拡大に関する情報提供等を行う部署 消費者の苦情の収集等に関する部署 公正貸付・平等機会室(Office of Fair Lending and Equal Opportunity) 金融教育室(Office of Financial Education) 軍人室(Office of Service Member Affairs) 老齢アメリカ人金融保護室(Office of Financial Protection for Older Americans) なお、実際の組織構成は ウェブサイト にて確認できる。 以 上のほか、CFPBには消費者諮問委員会(Consumer Advisory Board)が設置されるものとされており、同委員会は、CFPBの任務遂行について助言を行い諮問に応じるとともに、消費者向け金融商品・サービス産業 における近時の実務について情報を提供する。委員はCFPB長官によって任命されるところ、関連する専門家や利害関係者が任命されるべきものとされており、また、各地域の連邦準備銀行総裁の推薦に基づいて6人以上の委員が任命されることとされている。 半年に1度、CFPB長官は、上院銀行・住宅・都市委員会、下院金融サービス委員会および下院エネルギー・通商委員会に出頭し、そのうえで、CFPBは大統領およびこれらの委員会に対して報告書を提出なければならない。さらに、CFPBは、合衆国会計監査官による年次監査を受け、その結果は議会に報告される。
※この「A節:消費者金融保護庁」の解説は、「ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法」の解説の一部です。
「A節:消費者金融保護庁」を含む「ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法」の記事については、「ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法」の概要を参照ください。
- A節:消費者金融保護庁のページへのリンク