A型肝炎ワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 19:49 UTC 版)
詳細は「A型肝炎ワクチン」を参照 日本のKMバイオロジクス製A型肝炎ワクチン(旧化学及血清療法研究所製、エイムゲン)は、1995年から医療機関で使用されている。アフリカミドリザル腎臓由来細胞(GL37細胞)でA型肝炎ウイルス (KRM003株)を培養・精製した、乾燥組織培養A型肝炎不活化ワクチンである。対象年齢は16歳以上であったが、2013年(平成25年)3月から、16歳未満の小児へも拡大された。1歳以上であれば2~4週間の間隔で2回皮下または筋肉内に接種し、その6ヶ月後に3回目を接種する。3回の接種完了で約5年間有効とされているため、リスクがある場合には5年に一度の接種が推奨されている。 正式な力価は公表されていないが、予測では約1200El.U.と思われる。アジュバントを含まないため免疫応答は緩徐であり、2回目の接種をした約2週間後に抗体がつくため、海外渡航前に最低2回の接種が必須である。 世界のA型肝炎ワクチンの間に互換性は確認されていないため、エイムゲン接種を始めたら3回ともエイムゲンで完結させる必要がある。 世界で利用されているA型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)は、2回の筋肉内接種で済み、初回接種の6ヶ月以降に2回目の接種を受けることで、ブースター効果により20年以上有効と報告されている。対象年齢は満1歳からであり、アメリカ合衆国では2006年から定期接種になっている。Havrixの成人量力価は1440El.U.である。 世界製品にはアジュバントを含むため、早期からの免疫応答が認められ、抗体価も上がりやすく、1回接種で約14日後に抗体がつくため、急な海外渡航でも間に合う。また、世界のA型肝炎ワクチンの間では、ワクチンの互換性に問題ないことが報告されている。 ワクチンの商品名は、GSKの「Havrix」とMSDの「Vaqta」、またはB型肝炎ワクチンとの二種混合の「Twinrix」が一般的である。 免疫グロブリンによる受動免疫の方法は推奨されていない。
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