WHO等の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 19:49 UTC 版)
世界保健機関(WHO)は、A型肝炎について高レベル感染地域、中レベル感染地域、低レベル感染地域の三つの地域に分類しており、予防接種に対して異なる対応をとっている。 高レベル感染地域高レベル感染地域では10歳未満での感染がほとんどであり、WHOはA型肝炎ワクチンの使用による便益は少ないとして子どもへの定期予防接種を推奨していない。 中レベル感染地域中レベル感染地域では、衛生施設や衛生的な実践がまちまちで、免疫のない大人も多いことから、WHOはA型肝炎ワクチンの子どもへの定期予防接種を推奨している。 低レベル感染地域低レベル感染地域では免疫のない大人が大多数であるが、充実した衛生施設や衛生的な実践があるため患者の広がりを防ぎやすいとされている。そのためWHOは低レベル感染地域では高レベル感染地域または中レベル感染地域への旅行者などにA型肝炎ワクチンの予防接種を推奨している(トラベラーズワクチン)。 日本でも発展途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人、特に40歳以下に接種が推奨されている。ただし、海外旅行に限らず、日本でも散発的な発症があるため、定期接種にする必要性が唱えられている。
※この「WHO等の対応」の解説は、「A型肝炎」の解説の一部です。
「WHO等の対応」を含む「A型肝炎」の記事については、「A型肝炎」の概要を参照ください。
- WHO等の対応のページへのリンク