6.75リットル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 08:52 UTC 版)
「ロールス・ロイス=ベントレー LシリーズV8エンジン」の記事における「6.75リットル」の解説
1968年に発表された1971年モデルからV8エンジンのストロークは3.6から3.9インチ(91.44から99.06mm)に拡大され、エンジン排気量は6,750cc(412 cu in)に増加した。シックス&スリークォーターリッター、または単にシックス&スリークォーターとして知られているこのエンジンは、すべてのバージョンの中で最も広く使用され、よく知られており、おそらくローバー・V8エンジンを除き、最も知られるイギリスのV8エンジンである。 6.75リッターの排気量は、6.25リッターを上回る物になったが、当初はトルクの増大に重点が置かれていたため、さほど大きな意味を持つ物ではなかった。1987年に導入された1-3-7-2-6-5-4-8という新たな点火順序は、最も注目すべき変更点のひとつである。チューニングの改善とターボチャージャーの追加により、6.75リッターは世界で最もパワフルな自動車用エンジンのひとつとなり、スポーツカーメーカーとしてベントレーのイメージを大きく向上させた。 エンジンの進化は段階的かつ継続的に行われ、2006年には1959年以来のすべてのエンジン部品仕様が改良され、最終型のツインターボ6.75リッターエンジンが誕生した。 最終型のツインターボ 6.75リッターエンジンは、エンジンの馬力とトルクが発売当初に比べて150%以上増加、燃費は40%改善、排気ガス排出量は 99.5% 減少している。ブルックランズやミュルザンヌでは、6.75リッターエンジンの馬力は395kW(537PS、530bhp)、トルクは1,050N・m(774lb・ft)となっている。 ベントレー・ミュルザンヌに搭載されている6 3/4リッター(412 cu in)512 PS(377 kW; 505 bhp)のエンジンはクルー工場で製造され、組み立てに30時間近くが費やされる。 ツインターボV8エンジンは段階的に廃止されると報じられていた。部品はシュロップシャー州ブリッジノース(英語版)のグレインジャー・アンド・ワロー(Grainger and Worrall)社で鋳造されており、英国シュロップシャー州テルフォードにある同社の機械加工施設で完全に機械加工され、部分的に組み立てられていた。
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