5大種族の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/11 12:30 UTC 版)
5大種族は2つの点から分類ができる。 1つ目は「現生人か古代人か」ということである。第2巻『火星の女神イサス』において「白色人、黒色人、黄色人の3種族は古代種族であり、今では生き残っておらず、これらの混血を経て赤色人が誕生した」旨、ジョン・カーターが説明している。そして、「現在」生き残っているもう1つの種族が緑色人である(ただし、『~イサス』で白色人と黒色人が、第3巻『火星の大元帥カーター』で黄色人が生き残っていることが判明した)。なお、緑色人も古代から生存している(上記カーターの説明による)。 もう1つは、外見上の差異である。(地球の)白人であるジョン・カーターが、赤い顔料を塗ることで赤色人に変装していることから明らかなように、「肌の色以外、地球人と大差ない」外見を持っているのが赤色人、白色人、黒色人、黄色人の4大種族である(これらは同一の種であり哺乳類と示唆されている。これに対し、定義文で説明したような外見の緑色人は、どう見ても地球人には見えない。 顔については、完全に地球人とかけ離れている。まず口から大きな牙が生え、それは下から上に向かって湾曲して伸びており、地球人でいう目の位置にまで達している。目は、地球人では耳に当たる部分から「つき出でて」おり、左右別々に動かせる(ルポフは「カタツムリの目のように肉茎によって支えられている」と考察している)。耳は目より上についていて3センチほど頭部から出ており、アンテナかコップのようである。鼻は「縦に切れ目が入っている」という代物で、顔の中央、耳と口の中間位置に空いている。前述の通り体毛がないため、頭髪に当たるものもない。 ただし、赤色人も卵生であり、その生理機能は地球人と全く同じではない。とはいえ、カーターはデジャー・ソリスとの間に一男一女を設けており、混血は可能なようである(しかし、カーターは「当たり前の地球人」ではない)。卵は出産直後は鶏卵ぐらいの大きさだが、その後も成長を続け、5年で孵化する。なお、緑色人も卵生である。また、火星人は長命で、40歳ぐらいで成年に達し、1000年程度は生きているといわれ、またその頃までは老衰の徴候が見られない。加えてテレパシーを有しており、乗馬の際の意思疎通などにも使用していたが、やがてこの描写は薄れてしまう。 なお、『火星の女神イサス』では、赤、白、緑の混血児が登場するシーンがある。
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