250 C20B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 14:48 UTC 版)
「アリソン 250」の記事における「250 C20B」の解説
コンプレッサー・ローター・アセンブリは軸流6段、遠心1段の軸流遠心結合型である。圧縮機(コンプレッサー)回転数(N1)が100 %の時には、50,970 rpmで回転している。この時には1秒間に40.9ft3(1.1 m3)の空気を吸入して、6.2:1に圧縮する。この圧縮された空気は燃焼とパワータービンの冷却のために供給され、この時の空気温度は、232 ℃に達する。 この高温高圧の圧縮空気は、燃料制御や、エンジンの防氷の他、機体側の要求に応じて暖房やパーティクルセパレーターの異物排出等にも使用する事ができる。この圧縮空気の取出しは遠心圧縮機後方のディフーザースクロールから行われる。 圧縮機五段目に設けられた抽気弁から空気を逃がすことにより、圧縮機の失速を防止し、加速特性を改善している。この抽気弁の開閉はディフーザースクロールからの抽気によってコントロールされており、エンジンの運転状態に応じて行われる。 このエンジンは最大で、420 SHPの出力(離陸出力強化型のB17F型で450 SHP)を取り出すことが可能である。しかし圧縮機を100 %で駆動させるには、約800 SHPもの出力が必要であり、実際には1200 SHP以上を発生していることになる。すなわち、発した出力から圧縮機駆動分の約800 SHPを引いた残りである420 - 450 SHPが利用できる出力となる。これは実用量産ターボプロップエンジンとしては最小クラスであるが、それでも航空機の操縦に不慣れな操縦訓練生にとっては強力すぎるために、自衛隊の初等練習機(T-7やT-5)などは、さらに出力に制限を掛けて出力を抑制して使用している。
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形式:ターボシャフト 乾燥重量: 158 lb (72 kg) 圧縮機: 軸流6段、遠心1段 軸流遠心結合型 圧縮比: 7.2:1 最大出力: 420 SHP *SHP=軸出力 抽気: 圧縮機5段目 正規燃料: MIL-T-5624,JP-4,JP-5,ASTMD-1655,Jet A,A-1,B,JP-1またはDiesel No.1 代用燃料: 航空ガソリン1に対しジェット燃料2の混合燃料。*40 °F(4 ℃)以下で運転の場合 非常用燃料: 航空ガソリン MIL-G-5572 (TCP、鉛混入の燃料は使用不可。) エンジンオーバーホール期間毎に最大6時間、かつ安全条件内での使用に限る。 回転数圧縮機回転数 N1(100 %): 50,970 rpm パワータービン回転数 N2(100 %): 33,290 rpm 出力軸回転数(100 %): 6,016 rpm 温度圧縮機出口温度: 260 ℃ 燃焼室内温度: 1700 - 1800 ℃ タービン出口温度: 810 ℃(最大) 燃料消費率0.709 lb/Hr/SHP: タービン出口温度 650 ℃ 0.665 lb/Hr/SHP: タービン出口温度 690 ℃ 0.650 lb/Hr/SHP: タービン出口温度 738 ℃ / 巡航最大出力 0.650 lb/Hr/SHP: タービン出口温度 779 ℃ / 連続最大出力 0.650 lb/Hr/SHP: タービン出口温度 810 ℃ / 離陸出力 燃料流量70 lb/HR: グランドアイドル 197 lb/Hr: タービン出口温度 650 ℃ 221 lb/Hr: タービン出口温度 690 ℃: 240 lb/Hr: タービン出口温度 738 ℃ / 巡航最大出力 273 lb/Hr: タービン出口温度 779 ℃ / 連続最大出力 273 lb/Hr: タービン出口温度 810 ℃ / 離陸出力 出力35 SHP: グランドアイドル 278 SHP: タービン出口温度 650 ℃ 333 SHP: タービン出口温度 690 ℃ 370 SHP: タービン出口温度 738 ℃ / 巡航最大出力 400 SHP: タービン出口温度 779 ℃ / 連続最大出力 420 SHP: タービン出口温度 810 ℃ / 離陸出力 トルク323 ft/lbs: タービン出口温度 650 ℃ 323 ft/lbs: タービン出口温度 690 ℃ 323 ft/lbs: タービン出口温度 738 ℃ / 巡航最大出力 384 ft/lbs: タービン出口温度 779 ℃ / 連続最大出力 384 ft/lbs: タービン出口温度 810 ℃ / 離陸出力 排気ガス推力10 lbs/min: グランドアイドル 32 lbs/min: タービン出口温度 650 ℃ 36 lbs/min: タービン出口温度 690 ℃ 38 lbs/min: タービン出口温度 738 ℃ / 巡航最大出力 42 lbs/min: タービン出口温度 779 ℃ / 連続最大出力 42 lbs/min: タービン出口温度 810 ℃ / 離陸出力
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