2007年の踏切事故
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「ときわ台駅 (東京都)」の記事における「2007年の踏切事故」の解説
2007年2月6日19時30分ごろ、当駅ホームのすぐ脇にある踏切に自殺志願者の女性が侵入しているとの通報を受け、警視庁板橋警察署常盤台交番の警視庁巡査部長(殉職後二階級特進で警視庁警部)が交番に保護した。しかし女性は隙を見て交番を逃げ出し「死んでもいい、死んでやる」などと叫びながら再び踏切に侵入。巡査部長がこれを救助しようとして女性をホーム下の退避スペースに押し込んだものの、巡査部長自身は間に合わず、当駅を通過する下り急行小川町行き(10030系11641F+11444Fの10両編成)にはねられて重体となり、同年2月12日に意識が戻らないまま板橋区内の病院で死去した。なお、巡査部長の命顧みない勇敢な行動により、この女性は腰を骨折する重傷を負ったものの、一命を取り留めた。 この一件を知った当時の内閣総理大臣・安倍晋三(第1次内閣在任時)から、事故殉職した巡査部長を緊急叙勲 対象にするように異例の指示が警察庁へ出され、同年3月1日に正七位・旭日双光章授与。そして同年6月16日に巡査部長を讃える記念碑「誠の碑」 の除幕式が、常盤台交番に隣接する当駅北口前で行われた。 この事故にまつわるエピソードは事故から1年後の2008年2月に山口秀範により『伏してぞ止まん』のタイトルで絵本となり、巡査部長の母校である札幌市立幌北小学校でも授業に取り上げられた。さらに同年2月15日にフジテレビ系列で放送された『千の風になって ドラマスペシャル』の一つしてテレビドラマ化され、三宅裕司が巡査部長役を演じた。 殉職から2年後の2009年2月には、絵本による反響が大きかったことから、絵本の作者である山口によって伝記『殉職』が出版された。
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