2005年世界経済フォーラム
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「サイレント津波」の記事における「2005年世界経済フォーラム」の解説
2005年1月の世界経済フォーラム(ダボス会議)では、2004年12月の津波災害を踏まえ、津波被害で国際社会が示した援助を必要とするアフリカの貧困とAIDSに話題が集中し、「サイレント津波」という言葉で多くの有識者により語られた。サハラ砂漠以南のアフリカでは、半数の人々が1日1ドル以下の生活で、10人に1人は1歳未満で死亡、毎日数千人がAIDSで死亡するという状況での会議であった。 イギリスの首相アンソニー・チャールズ・リントン・ブレアは、アフリカでのAIDSや貧困による死亡を指摘し、同年イギリスで開催される第31回主要国首脳会議での最重要課題であると発言した。 フランスの大統領ジャック・ルネ・シラクは、飢餓と感染症、さらに暴力や暴動を「サイレント津波(静かな津波)」(フランス語: Tsunamis Silencieux、ツナミ・シランシュー)と明言、国際課税の検討を提言した。 日本の外務審議官薮中三十二(役職は当時)は、サイレント津波の現象に各国が支援額を大幅に増大する中、日本としても政府開発援助(ODA)の大幅増が必要であると、会議を振り返る。 会議と同時期、マイクロソフト社のウィリアム・ヘンリー・ゲイツ三世会長は、ワクチン支援としておよそ800億円の拠出を表明した。 - 以上「2005年世界経済フォーラム」の出典は脚注「 」による。
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