1994-2011年の3ラウンド制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 06:33 UTC 版)
「メジャーリーグベースボールのポストシーズン」の記事における「1994-2011年の3ラウンド制」の解説
(下記トーナメント表は基本形(1998-2011年)。1994-1997年及びワイルドカードと地区1位中の勝率1位が同じ地区の場合は組み合わせが変わる。後述) ディビジョンシリーズ(5戦3勝制) リーグチャンピオンシップ(7戦4勝制) ワールドシリーズ(7戦4勝制) アメリカンリーグA 地区1位中の勝率1位 アメリカンリーグC ワイルドカード アメリカンリーグAの勝者 アメリカンリーグB アメリカンリーグBの勝者 地区1位中の勝率2位 0 地区1位中の勝率3位 アメリカンリーグCの勝者 ナショナルリーグA ナショナルリーグCの勝者 地区1位中の勝率1位 ナショナルリーグC ワイルドカード ナショナルリーグAの勝者 ナショナルリーグB ナショナルリーグBの勝者 地区1位中の勝率2位 地区1位中の勝率3位 人気低迷や選手の年俸高騰によって財政難に陥るチームが出てきた。そこでシーズン終盤戦の観客動員数やテレビ放映権料の増大を目的として1994年から両リーグともに従来の東部・西部の2地区制から東部・中部・西部の3地区制に再編された。それに伴い、NFLを参考にして3つの地区優勝チームのみではなく、3地区の2位のうち最も勝率の高いチーム(ワイルドカード)も含めたディビジョンシリーズ(地区シリーズ)が新たに導入された。勝率1位のチームがワイルドカードと、勝率2位のチームと勝率3位のチームが5回戦制を行うものだが、最高勝率チームとワイルドカードが同一地区の場合に限り、勝率2位のチームがワイルドカードと対戦するようになっていた。このディビジョンシリーズの勝者2チームがリーグ優勝を決める7戦4勝制のリーグチャンピオンシップシリーズへ進出する。尚1994-1997年は勝率順位は考慮されず、「勝率1位対勝率2位、勝率3位対ワイルドカード」の組み合わせになることもあった。 導入初年は、この年に発生した232日間に及ぶ長期ストライキの影響でワールドシリーズ含めてポストシーズンゲームは行われなかった。1997年にフロリダ・マーリンズはこのワイルドカードでディビジョンシリーズへの進出を果たし、ディビジョンシリーズとリーグチャンピオンシップシリーズを勝ち進み、ワールドシリーズでクリーブランド・インディアンスを4勝3敗で下して球団創設からわずか5年でワールドシリーズチャンピオンに輝いた。一方で、1996年のナショナルリーグ西地区におけるロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスのように、リーグ史上88年ぶりに最終日に優勝を決める直接対決になったが、既に両チームとも勝敗関係無しにディビジョンシリーズへの進出が決まっていたので、緊張感の欠ける試合展開になってしまうというマイナス面もあった。
※この「1994-2011年の3ラウンド制」の解説は、「メジャーリーグベースボールのポストシーズン」の解説の一部です。
「1994-2011年の3ラウンド制」を含む「メジャーリーグベースボールのポストシーズン」の記事については、「メジャーリーグベースボールのポストシーズン」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から1994-2011年の3ラウンド制を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から1994-2011年の3ラウンド制を検索
- 1994-2011年の3ラウンド制のページへのリンク