1994/5年の空軍報告
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「ロズウェル・リポート」の記事における「1994/5年の空軍報告」の解説
1990年代中ごろまでに、ロズウェルUFO事件は、異星人の隠蔽を示唆する多数の本を作り出す小産業を生み出し、ロズウェルという街自体も有名なUFO関連アトラクションに集まる旅行者の観光地に変化していた。 1997年のCNN/Time をはじめとする複数の世論調査は、アメリカ人の大多数は、政府が異星人の存在する証拠を隠していると信じており、中でも特にロズウェル事件において異星人が回収されたと信じていることを示した。 そうした背景をふまえ、1947年にロズウェルで本当は何が起きていたのかについて、多くの人々がアメリカ政府からの答えを要求していた。そして1994年1月、下院議員スティーヴン・シフSteven Schiffはアメリカ合衆国議会の調査支局である会計検査院(GAO)に、この問題を調査するよう要請した。翌月、GAOの企画した公式監査が空軍に通知された。調査対象となる機関は空軍だけではなかったが、申し立てられている「隠蔽」に、もっとも関与したと一貫して認められているため、空軍が調査の焦点とされた。なお、1947年9月にアメリカ陸軍航空軍はアメリカ空軍となっており、全ての隊員、装備、記録その他を受け継いでいる。空軍長官はその後、事件についてのあらゆる情報を明らかにするよう調査を命令した(pp.1,10-11)。結果は、The Roswell Report: Fact versus Fiction in the New Mexico Desert と題された1000ページ近くの報告となり、1994年および1995年に発表された。この報告は、フォスター牧場で見つかった残骸の原形物らしきものを、初めて特定したことで重要である:モーグル計画と呼ばれる、軍の秘密計画に由来する気球の残骸。以前にもほかの数人がモーグル計画で使用された気球をこの残骸のありうる候補として示していた。しかしながらこの報告は、それ以前には明らかにされたことがない特定の内容を有していた。それは多くの者に、「事件」が説明づけられたと結論させた。
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