黒田味衛門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/30 03:09 UTC 版)
歌川と和木を憎む「黒庖丁(黒包丁)」の頭。終戦後に自身や和木、歌川が中心となって、日本料理の板前が集まった「庖心会(包心会)」を組織するが、米軍相手の「風趣料理」に絡むトラブルから庖心会を脱退。味衛門の抜けた庖心会は歌川が牛耳るようになり(和木は組織内の権力に興味がなく「ただの板前」に拘ったため、その辺りのトラブルはなかった)、やがて「大日本料理会」となる。味衛門は後に独自の活動から黒包丁を組織、歌川と和木(こちらは誤解)への憎しみを燃やして狂気の料理人集団に育て上げて行く。基本流助とは敵対関係だが、大日料との絡みでは一時的に協力する事もある等大日料や歌川に対するよりは若干態度は軟化している。最後は自身の生命を賭けて流助に水を運んだ和木に兜を脱ぎ、敗北を認めた。その後顔を出した和木の葬儀の場で弟子達に黒包丁の解散を宣言し、そこに現れた紅にも詫び、丹波の隠れ里にて隠遁する事を表明したが、彼を慕う弟子たちが自分達も付いて行き、これまで通り料理修行に励みたいとの申し出に涙する。
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