黒漆蝶形三足卓とは? わかりやすく解説

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黒漆蝶形三足卓(浄土堂本尊用)

主名称: 黒漆蝶形三足卓(浄土堂本尊用)
指定番号 2555
枝番 01
指定年月日 1994.06.28(平成6.06.28)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1基
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  いずれも材製、黒漆塗り大形仏前用卓で、甲板前部を稜花形に、後部刳り込んで羽を広げたの形に作っている。また三方細長い鷺足付けており、上部額を設けて格狭間こうざま】を透かし、足の付け根には葉状持送り付けている。
 この種の蝶形卓は主に浄土教系の寺院用いられていたらしく、鎌倉時代国宝法然上人絵伝知恩院)、国宝当麻曼荼羅縁起光明寺)、重文刺繍種字阿弥陀三尊掛幅輪王寺)などに散見されそれぞれ密教一面器や三具足などを置いた様が描かれている。ただ現存遺例はごく少なく中世以前としてはわずかに白鶴美術館平安時代末)と金剛寺(鎌倉時代)の卓が重要文化財指定されているほか、二、三数えるにすぎず希少である。
 浄土寺浄土堂は建久三年一一九二)の建立といわれ、本尊国宝木造阿弥陀如来及両脇侍立像中尊像高五三〇・〇センチ)は建久八年一一九七)開眼供養が行われている。また同じ浄土堂内北側安置されていた(現在は収蔵庫内に安置来迎会本尊重文木造阿弥陀如来立像像高二六六・五センチ)は建仁元年一二〇一)の造立とされている(『浄土寺縁起』)。
 本卓も仏像合わせて極めて大形であり、造形的にも雄壮な感が強いが、まだ平安時代後期遺例多く見られる優美な鷺足形態をよく伝えており、その作期も各尊像造立からさほど下らぬ時期の製作になると考えられる

黒漆蝶形三足卓(来迎会本尊用)

主名称: 黒漆蝶形三足卓(来迎会本尊用)
指定番号 2555
枝番 02
指定年月日 1994.06.28(平成6.06.28)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1基
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: いずれも材製、黒漆塗り大形仏前用卓で、甲板前部を稜花形に、後部刳り込んで羽を広げたの形に作っている。また三方細長い鷺足付けており、上部額を設けて格狭間こうざま】を透かし、足の付け根には葉状持送り付けている。
 この種の蝶形卓は主に浄土教系の寺院用いられていたらしく、鎌倉時代国宝法然上人絵伝知恩院)、国宝当麻曼荼羅縁起光明寺)、重文刺繍種字阿弥陀三尊掛幅輪王寺)などに散見されそれぞれ密教一面器や三具足などを置いた様が描かれている。ただ現存遺例はごく少なく中世以前としてはわずかに白鶴美術館平安時代末)と金剛寺(鎌倉時代)の卓が重要文化財指定されているほか、二、三数えるにすぎず希少である。
 浄土寺浄土堂は建久三年一一九二)の建立といわれ、本尊国宝木造阿弥陀如来及両脇侍立像中尊像高五三〇・〇センチ)は建久八年一一九七)開眼供養が行われている。また同じ浄土堂内北側安置されていた(現在は収蔵庫内に安置来迎会本尊重文木造阿弥陀如来立像像高二六六・五センチ)は建仁元年一二〇一)の造立とされている(『浄土寺縁起』)。
 本卓も仏像合わせて極めて大形であり、造形的にも雄壮な感が強いが、まだ平安時代後期遺例多く見られる優美な鷺足形態をよく伝えており、その作期も各尊像造立からさほど下らぬ時期の製作になると考えられる
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  黒漆華形大壇  黒漆華形大壇  黒漆華盤  黒漆蝶形三足卓  黒漆螺鈿卓  黒漆螺鈿礼盤  黒漆螺鈿鞍


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