【高速徹甲弾】(こうそくてっこうだん)
High Velocity Armour Piercing (HVAP)
Armor Piercing Composite Rigid(APCR、硬芯徹甲弾)と表記する場合もある。
硬質で重い素材で芯を作り、その周囲を軽量な素材で覆った砲弾。
芯はタングステンや鋼を使い、その周囲はアルミニウムを用いるのが一般的。
弾頭が軽いために高速で射出され、衝撃が細い芯のみに集中するため装甲を貫徹しやすい。
第二次世界大戦の中期ごろ、重装甲化の一途を辿る戦車への対抗策として考案された。
当初は戦車砲の砲弾として採用されたが、成形炸薬弾・装弾筒付徹甲弾の発明により旧式化。
現代では主に機関砲弾として軽装甲車両を撃破する用途に利用されている。
高速徹甲弾
高速徹甲弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 10:06 UTC 版)
1892/1924年式徹甲弾の装甲貫通力は、「400 mで8 mm」という小銃徹甲弾レベルであり、エネルギーにおいても、3.7 cm PaK 36の1/3程度であり、口径が同じでも全く比較にならなかった。 1935年と1937年には、弾芯に鋼を用いた、新式の高速徹甲弾が採用され、装甲貫通力は「400 mで21 mm」と、2.5倍以上に大幅に強化された。
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