騙りの発覚後
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「ロンリーガールフィフティーン」の記事における「騙りの発覚後」の解説
2006年、ジェシカ・ローズは国連が行った貧困撲滅のキャンペーンに、オンライン・ヴィデオの形で参加した。ローズは『ロンリーガールフィフティーン』の役を演じ、いつものベッドルームに腰掛け、カメラに向かって話しかけるが、内容は貧困対策についてのもので、いつもの物語の主題とはかけ離れたものになった。このヴィデオは別の新しく取られたアカウントから投稿されており、元々のチャンネルからも切り離されている。 2006年11月20日、公式サイトのロンリーガール・フィフティーン・ドットコムは、『オプアフィド』OpAphid〔『ロンリーガールフィフティーン』のあるエピソードでブリーが口走った言葉から取られた組織の名称であり、ユーザーネームでもある〕を『ロンリーガールフィフティーン』公式の「代替現実ゲーム」として認定したと発表した。『オプアフィド』のヴィデオは、この年の9月下旬に〔ブリーへのヴィデオ・レスポンスという形で〕投稿が始められて以来、多くの視聴者を悩ませてきた、『ロンリーガールフィフティーン』ファンによる良質の創作物である。〔謎めかした雰囲気の連作の中に、言葉遊びを使った謎解きがあり、これが視聴者を引き付けた。〕このときの発表ではこの『オプアフィド』に加え、Tachyon、10033/Brotherらの各代替現実ゲームキャラクターを今後物語中に組み入れていくと告げた。〔Tachyon、10033(10033がYouTubeでのユーザーネーム、Brotherがレヴァーでのもの)はいずれも『オプアフィド』に絡めた登場人物。〕2007年2月の初頭にはこれらキャラの作者であり、『オプアフィド』の元々の創作者であるとしてグレン・ルービンスタインが紹介された。現在では製作者たちとルービンスタインとの間に生じた何らかの事情から、『オプアフィド』は公式の「代替現実ゲーム」からはずされている。 2006年のTVドラマ、『LAW & ORDER:クリミナル・インテント』Law & Order: Criminal Intentでは話題の渦中にあった『ロンリーガールフィフティーン』に「インスパイアされた」エピソードがあった。これは"Weeping Willow"と題されたもので、ミシェル・トラクテンバーグ扮するweepingwillow17という名のVロガーが登場する。黒づくめの男たちが彼女とボーイフレンドを誘拐し、ウェブサイト上のファンたちに彼女の命と引き換えに多額の寄付金を要求する。調べに当たった捜査官たちはwillowが実在の人物なのか、演じられた偽者でしかないのか知ることが出来ない。また他の幾人ものVロガーは、ユーザーからweepingwillow17同様の偽者に違いないと非難される憂き目に遭う。ちょうどYouTubeで起こった事と同じ状態である。このエピソードで事件の舞台となるサイトは「ユーレンズ」YouLenzだった。 2006年11月9日、モントリオールのアーティスト、ディーは新曲とそのミュージック・ヴィデオに『ロンリーガール』という題名を付けてリリースした。このヴィデオはブリーのベッドルームを寸分違わず模したレプリカのセットで撮り上げられた。2007年2月にこのヴィデオはYouTubeのトップページに取り上げられ、何十万もの閲覧数を得た。 ワイアード・マガジンが『YouTubeは大人になった』と題してYouTubeを特集した2006年12月号ではカヴァーをジェシカ・ローズが飾った。 『ロンリーガールフィフティーン』はケーブルTV局、VH1の『ビッグ・イン・'06アウォード』で「ビゲスト・ウェブ・ヒット・アウォード」を受賞した。 『ロンリーガールフィフティーン』のエピソード"Truth or Dare"では、アメリカン・アイドル決勝次点者だったキャサリン・マクフィーがカメオ出演している。 映画『鉄板英雄伝説』Epic Movieのために、カーメン・エレクトラが『ロンリーガールフィフティーン』をパロディーにした連作予告編がYouTube上で公開された。エレクトラはここで"lonelygirl362436"に扮した。ダニエルを演じる俳優ユーゼフ・アル・タレブ はこのヴィデオでも同じ役で顔を出している。 2007年3月に執り行われた「YouTube・ヴィデオ・アウォード」の「ベスト・シリーズ」部門では、『アスク・ア・ニンジャ』、『アスク・ア・ゲイ・マン』、『チャド・ベイダー、デイ・シフト・マネージャー』らがそれぞれ順に1位、2位、3位という結果で終わり、『ロンリーガールフィフティーン』シリーズは4位の成績に甘んじた。ニューヨーク・タイムズ紙は、この結果について、YouTubeコミュニティがシリーズに対して持つ悪意のためという考えを述べている。
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