食べ物、分業、その他文化特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:30 UTC 版)
「アベナキ族」の記事における「食べ物、分業、その他文化特性」の解説
アベナキ族は農耕社会であり、農業を狩猟採集で補完していた。男性はふつう狩人であった。クマやシカ、魚、鳥を狩猟した。女性は畑仕事をして穀物を育てた。畑では「三姉妹」と呼ばれるトウモロコシ、豆、カボチャを一緒に育てた。トウモロコシの茎に豆が絡みついて支え、その根元をカボチャが覆い、雑草を減らした。 ニューヨーク西方のイロコイ連邦の6部族や他の多くの北アメリカのインディアン部族が母系制であったのとは異なり、アベナキ族はニューイングランドの部族に一般的な父系社会であった。 組織の意思決定は、合意形成によってなされる。この考えはどの組織(家族、バンド、部族等)にも同じことがいえる。なので、それぞれの組織は代表者を選ぶ。それぞれの組織は公平なまとめ役に組織の判断を伝える。もし意見の相違があったら、まとめ役はもう1回議論するように言う。さらに議論を重ね、全てのメンバーが完全に理解できる着地点を探る。 部族で問題を議論するときは、「平和と秩序を守れるか」、「道徳的に正しいことか」、「現在、未来の組織の保全となるか」の3つの真理をもとに考える。これらの真理は組織の全ての討議において指針となる。何かを変えることに対して同意が得られなければ、現状維持となる。
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