音楽史的な位置とは? わかりやすく解説

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音楽史的な位置

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 14:15 UTC 版)

ガブリエル・フォーレ」の記事における「音楽史的な位置」の解説

フォーレは、リストベルリオーズブラームスらが成熟期作品生み出していたころに青年期過ごし古典的調性崩壊し多調無調作品数多く書かれ微分音十二音技法などが試みられていた頃に晩年迎えている。なかでも調性崩壊引き金引いたワーグナー影響力絶大で、同時代作曲家多かれ少なかれワーグナーにどう対処するかを迫られた。 こうした流れのなかで、フォーレ音楽は、折衷的な様相見せる。ワーグナーに対しては、ドビュッシーのようにその影響拒否するのでなく、歌劇ペネロープ』でライトモティーフ採用するなど一定の影響を受けつつも、その亜流とはならなかった。形式面では、サン=サーンス古典主義にとどまることはしなかったが、その作品形態当時流行追わず古典主義的な楽曲形式採用した調性においては頻繁な転調のなかに、ときとして無調的な響き挿入されるが、旋律調性から離れることはなかった。音階においては旋法性やドビュッシー打ち立てた全音音階取り入れているが、これらに支配されたり、基づくことはなかった。 このようにフォーレ音楽史上に残るような新たな様式打ち立てたりていない[要出典]。フォーレ音楽劇的表現をめざすものではなかったので、大規模管弦楽擁する大作必然的に少ない。ただし、和声領域では、フォーレシャブリエとともにドビュッシーラヴェルへの橋渡しといえる存在であり、19世紀と20世紀をつなぐ役割果たしている。

※この「音楽史的な位置」の解説は、「ガブリエル・フォーレ」の解説の一部です。
「音楽史的な位置」を含む「ガブリエル・フォーレ」の記事については、「ガブリエル・フォーレ」の概要を参照ください。

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