鞭毛・鞭毛小毛とは? わかりやすく解説

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鞭毛・鞭毛小毛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 03:51 UTC 版)

ストラメノパイル」の記事における「鞭毛・鞭毛小毛」の解説

色素体有無細胞外被構造の種類など、ストラメノパイル細胞構造は様々である。それらの生物をまとめる共有派生形質が、鞭毛備わった管状小毛(管状マスチゴネマ tubular mastigonemes ; ギリシア語の mastigos 鞭毛nema 糸)である。鞭毛全体の形がの羽にも似るため、以前は羽型鞭毛呼ばれた鞭毛に小毛を持つ生物ハプト藻ユーグレナ藻プラシノ藻など様々な分類群見られるが、ストラメノパイル鞭毛小毛には細胞推進力逆転するという特異な機能がある。 ストラメノパイル多くは2本鞭毛であり、前鞭毛細胞進行方向伸ばした鞭毛)に管状小毛が付随している。この小毛は基部・軸部・先端から成る3部構成で、軸部の太さ数十nm全体長さ最長でも数μm程度である。軸部は「管状」の名の通り軸部が中空になっており、生物によってはこの部分にさらに細かい側毛が生えている。先端毛は1本〜数本で、本数生物種によって異なっている。小毛の基部鞭毛に対して柔軟であり、鞭毛と共に管状小毛もを掻くように動作する。この小毛の動き鞭毛本体と逆方向水流生み出し推進力逆転寄与していると考えられている。これらの小毛構造は非常に小さい為、観察には透過型電子顕微鏡が必要となる。一方、後鞭毛には管状小毛は付随せず、推進力逆転する効果は無い。 代表的な不等毛植物である褐藻珪藻普段鞭毛持たないが、生活環一部遊走細胞生じ、この時小毛のある鞭毛備える。ストラメノパイル形態は様々であるが、鞭毛を持つ遊走細胞形態共通性が高い。しかしながら Actinophrys solタイヨウチュウ)など、生活環通して遊走細胞期を持たず、従って管状小毛を一切持たないストラメノパイルもいる。

※この「鞭毛・鞭毛小毛」の解説は、「ストラメノパイル」の解説の一部です。
「鞭毛・鞭毛小毛」を含む「ストラメノパイル」の記事については、「ストラメノパイル」の概要を参照ください。

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Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのストラメノパイル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

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