鞭毛・繊維系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 03:55 UTC 版)
パラバサリアの鞭毛は複数本が束となり、この束が細胞に一〜数箇所存在する。鞭毛束は細胞の前端部に位置する場合が多いが、細胞全体にわたって帯状に分布する種もあるなど、その配置は様々である。鞭毛の基底小体は副基体繊維 (parabasal fibers) を介してゴルジ体と連結しており、この基底小体からゴルジ体にかかる一連の構造が副基体 (parabasal body) である。副基体はパラバサリアに特有の構造であり、名前の由来にもなっている。 また、パラバサリアの細胞内には軸桿 (axostyle) と呼ばれるシート状もしくは管状の微小管束が縦走している。軸桿は時に細胞の後端部分から突出するほどに発達している。軸桿と呼ばれる構造はパラバサリアの他にオキシモナス類にも見られるが、両者の構造は共有派生形質ではなく、独立に獲得されて類似した。
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