非伝統的なジャンルでの使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 09:31 UTC 版)
「ペダル・スティール・ギター」の記事における「非伝統的なジャンルでの使用」の解説
ペダル・スティールは一般的にはアメリカのカントリー・ミュージックと関連付けられているが、ジャズ、宗教音楽、ポピュラー音楽、ニュー・ジャズ、アフリカ音楽でも時々使用されている。1930年代のアメリカでは、スチールギターの人気の波の中で、主にナッシュビルとインディアナポリスを拠点とするアフリカ系アメリカ人のペンテコステ派の教派であるハウス・オブ・ゴッドで導入された。そのサウンドは典型的なアメリカのカントリーミュージックとは似ても似つかないものだった。スティール・ギターは会衆に受け入れられ、しばしばオルガンの代わりに使用されていた。この伝統の中で文書化された最初の(ラップではなく)ペダル・スティールの使用は1952年だったが、は1970年代初頭まで一般的にはならなかった(p 60)。「セイクリッド・スティール」として知られるこの音楽ジャンルは、1980年代に牧師の息子であるロバート・ランドルフが10代の頃にこの楽器を取り上げ、それを普及させ、音楽家として高い評価を受けるまでは、ほとんど知られることがなかった。ニール・ストラウスは、ニューヨーク・タイムズ紙の記事の中で、ランドルフを「同世代の中で最も独創的で才能あるペダル・スティール・ギタリストの一人」と呼んでいる。 ペダル・スティール・ギターは、1970年代後半にナイジェリアのジュジュ(英語版)の代表的な要素となった。ナイジェリアのバンドリーダー、キング・サニー・アデは17人編成のバンドでペダル・スティール・ギターをフィーチャーしており、ニューヨーク・タイムズ紙の評論家、ジョン・パレレス(英語版)は「アメリカのブルースやカントリーのピーンと張り詰めた音を取り入れている」と書いている。フューチャー・ジャズ(ジャズと電子音楽の融合)の先駆者とされるノルウェーのジャズ・トランペッター、ニルス・ペッター・モルヴェルは、ペダル・スティール・ギターをフィーチャーしたアルバム「スイッチ」をリリースした。 日本における使用例としては、ロックバンド・ズーカラデルが2020年に発表した「ころがる」(アルバム『がらんどう』に収録)などが挙げられる。
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