開球体とは? わかりやすく解説

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球体

(開球体 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 10:21 UTC 版)

数学における球体(きゅうたい、: ball)は、球面の内側の空間全体を言う。

境界点の全体である球面を全く含む球体を閉球体(へいきゅうたい、: closed ball)といい、全く含まない球体を開球体(かいきゅうたい、: open ball)という。

概要

ユークリッド空間では球体は球面に囲まれた領域からなる立体である。

球体の概念は、三次元ユークリッド空間のみならず、より低次または高次の空間、あるいはより一般の距離空間においても定義することができる。n-次元の球体n-次元(超)球体(あるいは短く n-球体)と呼ばれ、その境界は(n−1)-次元(超)球面(あるいは短く (n−1)-球面)と呼ばれる。

例えばユークリッド平面における球体は円板のことであり、それを囲む境界は円周である。また、三次元ユークリッド空間における球体(通常の球体)は二次元球面(通常の球面)によって囲まれる体積を占める。

ユークリッド幾何学などの文脈において、球体 (ball) の意味でしばしば略式的に (sphere) と呼ぶ場合がある(が球面の意である場合もある)。

ユークリッド空間における球体

n-次元ユークリッド空間において、中心 x, 半径 r開球体とは、x からの距離が r 未満(「距離」< r)であるような点全体の成す集合を言う。閉球体x からの距離が r 以下(「距離」≤ r)であるような点全体の成す集合である。

n-次元ユークリッド空間において任意の球体は超球面の内側(超球体)であり、特に n = 1 のときは有界区間n = 2 のときはの囲む内側である円板n = 3 のとき通常の球面の囲む内側である。

体積

n-次元ユークリッド空間における、半径 Rn-次元ユークリッド超球体の n-次元超体積は

参考文献

  1. ^ Equation 5.19.4, NIST Digital Library of Mathematical Functions. http://dlmf.nist.gov/, Release 1.0.6 of 2013-05-06.
  • D. J. Smith and M. K. Vamanamurthy, "How small is a unit ball?", Mathematics Magazine, 62 (1989) 101–107.
  • "Robin conditions on the Euclidean ball", J. S. Dowker [1]
  • "Isometries of the space of convex bodies contained in a Euclidean ball", Peter M. Gruber[2]

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