長さの定義とは? わかりやすく解説

長さの定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 20:45 UTC 版)

長さ順の川の一覧」の記事における「長さの定義」の解説

川の長さ算定することは必ずしも容易なことではない。長さ算定には水源河口特定することが第一であるが、これが困難な場合がある。また、日本の川長さ表記している場合水系長さ(名の付く川としてではなく一本水の流れとして)である事に注意する水源に関して次のような論点がある。 複数支流を持つ場合であれば河口からその水源までの長さがその川の最長長さとする。これは河川規模大きいほど当てはまりやすい。 季節によって川がどこから始まるかが異な場合があること。季節による嵐や湿地湖の変動などが影響する一つ水源からひとつの支流流れているとは限らないこと。たとえばミシシッピ川水源ミズーリ川水源つながっているが、別の川として認識されている。川をその河口から水源までとして測るならばミシシッピミズーリとしなければならない未開の地探査進んでない場合があること。 河口決定難しい。 河口海洋河川境界不明確場合があることがある河口問題は特に大規模な河川場合見られやすい。例としてアマゾン川セントローレンス川をあげる。 河口持たずかわりに内陸蒸発して消失する例がある。その場終点季節によって大きく左右される。 他にも 流域における詳細な地図存在しない場合があること。 一般的に川はフラクタル的な形状をしており、使用する地図の縮尺によっても算定値が左右される大きな詳細な縮尺測るほど長い値が出る。これはルイス・フライ・リチャードソン海岸線の長さを測っている際に発見した。川の長さをはかる理想的な方法は、川の幅がわかる程度大きな縮尺地図用いることである。 十分に大きな縮尺地図用意できたとしても川の長さ測るのは容易ではない。川の中心測る川岸測るかによっても値が異なってくる。位置季節によって異な場合がある。間に湖を挟む場合の測り方も明確ではない。これらのことが川の長さ測ることを困難にしている。 このため、川の長さ議論するときはしばし概算用いられる地球上最も長い河川に関してナイル川アマゾン川のいずれであるかで多く議論があるのはこのような事情よる。以下ではこの2つ河川限り理科年表 2006年版数値用いた。さらに「長さ」をすべての支流を含むシステムとしての川の長さとして扱う。

※この「長さの定義」の解説は、「長さ順の川の一覧」の解説の一部です。
「長さの定義」を含む「長さ順の川の一覧」の記事については、「長さ順の川の一覧」の概要を参照ください。

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