湖の変動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 21:55 UTC 版)
ポオポ湖はその流入のほとんど(およそ92%)を北端のデスアグアデロ川から得ている。湖の東岸にも流入する小川が幾本かあるが、ほとんどが年間の大半は干上がった状態である。最も水位が高い時期には、ポオポ湖は西側のコイパサ塩原まで広がる。アルティプラーノの南側に位置するウユニ塩原に流出する小さな川があるが、一般にはポオポ湖は流出河川を持たない閉塞湖に区分される。 チチカカ湖の水位が標高3,810m以下に下がると、デスアグアデロ川に供給される水量はポオポ湖で蒸発する分よりも少なくなってしまう。この時期にはポオポ湖は縮小する。最大湖水面積として1986年に3,500km2を記録した。その後、1994年まで面積減少が続き、ついには湖が消滅した。1975年から1992年の間は、近年では最も長く湖が存続し続けた期間であった。 なお、チチカカ湖は蒸発量が多いにも関わらず、その水源は水位をほぼ保つのに充分な水量を供給できる。 2014年-2015年には、気温の上昇に伴い湖水の大規模な蒸発が発生して一時的に湖が消滅。2017年初頭には水位が少し回復したが、再び消失が起こる可能性は続いている。湖周辺で漁業などに従事していた住民は離散し、都市部などへ移動した。
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