長さの論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:24 UTC 版)
南米大陸の北部を大きく流れるきわめて巨大な水系を持ち、いくつもの支流に分かれる。このため、アマゾン川の定義は下記のように複数存在する。規模についても出典により、複数の値が示されている。しばしば「アマゾン川本流論争」が持ち上がる。 6,299 km - 『アマゾン 生態と開発』流量が多いラウリコチャ湖を源流とするマラニョン川からの長さ。 6,400 km - 理科年表 2006年The Water Encyclopedia, Second Editionなどに基づくものであり、アマゾン川の源流として支流のウカヤリ川、さらにウカヤリ川の支流としてアプリマック川を採用したもの。 6,516 km - 理科年表 2006年The Times Atlas of the World, 2004などに基づくものである。 これらの値は、ナイル川の長さである 6,650 km ないし 6,695 km に近い。さらに、アマゾン川の流路は複雑であり、より長い支流が存在するとして、アマゾン川が世界一長い河川であるという主張も存在する。例えば、2007年6月22日に共同通信は、ミスミ山の奥深くで新たな源流が発見されアマゾン川の全長は 400 km も伸びて 6,800 km となりナイル川を超えると報道した 。 2008年7月3日には、アマゾン川とナイル川の衛星写真を比べてアマゾン川の長さは 6,992 km になりナイル川よりも長いと報道された。 アマゾン川の上流部分はアンデス山脈の奥深く入り込んでいる。ナショナルジオグラフィック協会などによる調査では、ペルー南部のボリビアやチリ国境近くにあるミスミ山 (Nevado Mismi, 5597 m) が最も遠い水源と考えられ。主要な支流全体の長さは延べ 50,000 km にもなり、赤道を一周した長さよりも長い。
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