鉄道用除雪車DR101CLの開発
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「NICHIJO」の記事における「鉄道用除雪車DR101CLの開発」の解説
1955年12月、前身となる三和興業時代に親会社の留萌鉄道から除雪車開発の依頼を受け、58年12月にロータリー式ディーゼル機関車「DR101CL」(製造は新潟鉄工所に外注)を納入した。当初はスイス企業のロータリー車を参考に開発していたが、雪を砕くオーガ部分が特許の関係で使用できず、独自形状のオーガを自社開発した上で組み込んだ。当時の国鉄における除雪車両編成が、除雪車とこれを推進する機関車との組み合わせで36人体制だったのに対し(一例)、単車自走型の除雪機関車であるDR101CLはわずか2人で作業ができ、価格も3,000万円(当時)で国鉄の除雪車両の5分の1と破格だった。エンジンが除雪・走行兼用の1台のみで出力不足という欠点はあったものの、鉄道用のディーゼル動力によるロータリー式除雪車として日本での先駆例となり、国鉄でのロータリー除雪車開発・改良にも影響を与えた。この除雪車の功績をたたえるため運輸省(現・国土交通省)は、運輸大臣賞を留萌鉄道社長の田淵助六(後に日本除雪機製作所初代社長)に授与した。
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