金属貨幣制度の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:01 UTC 版)
「本位銀貨」および「本位金貨」も参照 歴史的に、世界で貨幣として使われてきた主な金属は銀であり、金と複本位的に流通していた。多くの言語で、「貨幣」と「銀」を表わす単語は同一である。その理由として21世紀の現在で分かっているのは、紀元前670年頃のアナトリア半島リュディア王国が世界で初めて金属片硬貨を使った自国内通貨による貨幣経済を興し発展と富国強兵を遂げたこと、さらにその後もギリシア、ローマにその文化が引き継がれ、アテナイのドラクマ銀貨やローマのデナリウス銀貨の登場など、貨幣経済の合理性やその流通による富国強兵や国家統治に必須となったことに由来する。また、西暦1453年に滅亡した東ローマ帝国発行のソリドゥス金貨(別名ノミスマ)は、広く中世欧州のほぼ全域に流通した事により「貨幣=打刻が施された金属片の流通による経済」というイメージが定着することにもなった。グローバルな金属ベース貨幣の最後の時代である20世紀初頭では、金単本位制が標準であった。その後、金に依存しない管理通貨制度に移行した。
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