野球の打者が安全に進塁できる場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 07:06 UTC 版)
「打者」の記事における「野球の打者が安全に進塁できる場合」の解説
打球が次のようになった場合には、打者には以下に定められた塁までの安全進塁権が与えられ、与えられた塁までは守備側チームの行為によってアウトにされることなく進むことが認められる。 本塁が与えられる場合 本塁打を打った場合。または、明らかに本塁打となるであろうと審判員が判断した打球が、観衆や鳥、野手が投げつけたグラブや帽子などに触れた場合。 3個の安全進塁権が与えられる場合 野手が帽子やマスク、グラブやミットなどを本来つけているところから離したり、投げつけたりして打球に故意に触れさせた場合。この場合はボールインプレイが継続するので、打者走者はアウトを覚悟で本塁に進塁してもよい。なお、投げつけても、打球に触れなければそのまま続行である。 2個の安全進塁権が与えられる場合 打球が、バウンドして(地面や外野のフェンスに触れて)からスタンドに入った場合、または一度野手が触れて進路が変わった打球が、ファウル地域内のスタンドに入った場合。または、フェンスやスコアボード、木などにはさまった場合。日本ではこれらは「エンタイトルツーベース」と俗称される。この場合はボールデッドである。 また、次の場合には打者に安全に一塁が与えられる。打者は進塁し、一塁に触れなければならない。 四球が宣告された場合。所謂「申告敬遠」を除き、四球が宣告されてもボールインプレイのままである。一塁に進んだ打者走者が塁から離れれば、触球されるとアウトになる。 死球が宣告された場合。この場合はボールデッドである。 打者が打撃妨害された場合。この場合はボールデッドである。ただし、妨害にもかかわらず打者が投球を打った場合には、妨害とは関係なくプレーが継続することも有り得る。その場合はボールデッドにならない。 走者や審判員が、まだ野手に触れていないフェアボールにフェア地域で触れた場合(守備妨害)。この場合はボールデッドである。 これらの場合、打者が一塁に触れることは義務付けられている。最終回または延長回の裏で満塁のときに、上記のようなプレイ(守備妨害を除く)により満塁の全走者に次の塁が与えられ、試合が決する(サヨナラゲーム)場合、三塁走者と打者走者には進塁の義務がある。適宜の時間が経っても三塁走者・打者走者がそれぞれ本塁・一塁に進まず、かつ塁に触れなかったときには、守備側のアピールを待つことなく、審判員はアウトを宣告する。
※この「野球の打者が安全に進塁できる場合」の解説は、「打者」の解説の一部です。
「野球の打者が安全に進塁できる場合」を含む「打者」の記事については、「打者」の概要を参照ください。
- 野球の打者が安全に進塁できる場合のページへのリンク