重賞2連勝 - 天皇賞制覇
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「オフサイドトラップ (競走馬)」の記事における「重賞2連勝 - 天皇賞制覇」の解説
8歳となった1998年に復帰したが、前回の復帰時と同様、勝ち切れないレースを続けた。これを受け、7月に出走した七夕賞から、従来の主戦騎手であった安田富男に代わり、関東のリーディングジョッキー・蛯名正義を鞍上に迎えた。従来先行策を取っていたオフサイドトラップは、この競走で後方待機策を採り、直線で逃げ粘るタイキフラッシュをハナ差捉えて優勝。3年5ヶ月振りの勝利を重賞初制覇で飾った。続く新潟記念では1番人気に支持されると、前走と同様の追い込みで重賞2連勝を遂げる。そして11月1日の天皇賞(秋)で、東京優駿以来4年5ヶ月振りとなるGI出走を迎えた。蛯名がステイゴールドに騎乗するため、本馬初騎乗の柴田善臣が騎手を務めた。 当日は生涯最高という好調で迎えていたが、オッズは同年重賞5つを含む6連勝を続けていた武豊鞍上のサイレンススズカが単勝1.2倍の圧倒的な人気を集め、オフサイドトラップは6番人気であった。レースはサイレンススズカが後続を十数馬身引き離す大逃げを打っていたが、同馬は第3コーナーで故障を発生して競走を中止する。中団にいた柴田とオフサイドトラップのコンビは、このアクシデントで大きく開いたコース内側から最短距離でコーナーを回り、一気に直線で抜け出した。最後は追い込んできたステイゴールドを1馬身余退け、念願のGIタイトルを獲得した。8歳馬による天皇賞制覇は史上初、同齢のGI級競走制覇の記録においても、スピードシンボリ(1970年有馬記念)以来、28年振りの快挙となった。柴田は優勝騎手インタビューにおいて、「数少ないオフサイドトラップファンの皆さん、応援ありがとうございました」とファンに呼びかけた。 年末にはグランプリ競走・有馬記念に出走して10着となり、これを最後に競走生活から退いた。
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