選手の参加資格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 03:20 UTC 版)
「世界陸上競技選手権大会」の記事における「選手の参加資格」の解説
文字通り世界一の陸上競技選手を決する大会であるが、かつてのオリンピックの様に各国の陸上競技連盟の推薦のみ で選手出場を無条件に認めてしまうと参加選手数が激増し、大会が肥大化して宿泊施設、食事の供給、選手の移動、競技の長時間化など様々な面で支障が発生する。そのため、開催年毎に各種目ごとにA・B二段階参加標準記録 が設定されており、この標準記録を突破した選手のみに参加資格が与えられるという一種の足切りが行われている。ただし、遠征費用などの都合からこれ以外にも派遣設定記録など個別に派遣条件を課している国もあり、たとえ標準記録を突破していても自国から大会参加が認められるとは限らない。 参加資格は、大きく分けて以下に大別できる。 A標準記録突破者もしくはB標準記録突破者A標準記録突破者は下記の特例選手を除いて1国3名まで(マラソンは7人エントリー5人出場、リレーは6人エントリー4人出場)参加できる。 A標準記録突破者2名以内(0名の場合も含む)とB標準記録突破者1名の計3名までを参加させることができる。 全種目でAとBいずれも突破者のいない国は特例として男女1名ずつの参加が許される。特例としての出場ではあるがその1名のエントリーは何種目でも構わない(ただし、10000メートル、3000メートル障害、十種競技、七種競技を除く)。 2009年大会より標準記録さえ突破していれば1種目につき補欠選手を含めた4名までエントリーできるようになった。実際に出場するのは従来どおり上記の3名まで。 各個人種目のエリアチャンピオン各個人種目のエリアチャンピオン(アジア選手権などの優勝者)は自動的にエントリー資格を取得、A標準突破者として扱われる。(マラソンを除く) 開催国枠開催国に限り、標準記録突破者がいない場合でも各種目1名(もしくはリレー1チーム)の出場枠が設けられている。 特別出場枠(ワイルドカード)前回大会優勝者と、前年のIAAFダイヤモンドリーグ・ダイヤモンドレース優勝者 に、各国の出場枠に関係なくIAAFから特別出場枠(ワイルドカード)が与えられる。 ただし両者とも同じ国の場合は片方だけ与えられる。 *注記(項目1~3について)第15回世界陸上競技選手権(2015/北京)から参加標準記録A、Bの区分は廃止された。 太字文== 大会記録 ==太字で記載されている記録は世界記録も兼ねている記録。
※この「選手の参加資格」の解説は、「世界陸上競技選手権大会」の解説の一部です。
「選手の参加資格」を含む「世界陸上競技選手権大会」の記事については、「世界陸上競技選手権大会」の概要を参照ください。
- 選手の参加資格のページへのリンク