選手の出場ボイコット事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:07 UTC 版)
「デトロイト・タイガース」の記事における「選手の出場ボイコット事件」の解説
1912年5月15日、ニューヨーク・ヒルトップ・パークで行われたニューヨーク・ハイランダース戦において、タイ・カッブに対して野次を飛ばしたハイランダースファンに、カッブが逆上してスタンドに殴り込み、その観客を暴行したとして退場、無期限出場停止処分を受けた。 この処分に不服を感じたチームメイト(カッブはチーム内からも疎まれやすい人物だったが、観客の野次はチームメイトも聞いていられないほどひどい内容だったという)は、全員で試合出場をボイコット。試合ができないとチームは5000ドルの罰金を払うことを迫られた結果、元選手や大学生、商売人など素人にも声をかけ、1人10ドルの契約でなんとか人数を揃えて寄せ集めのチームをつくった。この寄せ集めの素人チームは5回までに相手チームであるフィラデルフィア・アスレチックス(現:オークランド・アスレチックス)から2点をもぎ取るなどなかなかの健闘ぶりを見せた。その後も素人なりに精一杯のプレーをしたものの、本気を出したメジャーリーガーには太刀打ちできず、結局24対2で大敗した。その後、アメリカンリーグはカッブの出場停止処分を10日間に軽減し、またカッブ自身も説得にあたって、ボイコットを中止させた。この事件をきっかけとして、リーグに登録している選手以外は出場できない規定が作られた。
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