遷都伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 20:14 UTC 版)
飛鳥時代(あるいは白鳳時代)に鬼無里に遷都の計画があったとされる伝承。白髯神社や両京地区周辺の地名、旧跡の由来とされる。一夜山の巨人伝説を伴う。 『日本書紀』には信濃への新京設置計画 が記録されている。 遷都伝説ではこのときの遷都先が鬼無里とする。白髯神社の縁起は白鳳年間の遷都に際して勧請されたと伝えている。また伝承では、天武天皇に派遣された三野王(美濃王)は鬼無里を候補地と定め、都鎮守のため裾花川の左岸に加茂神社、右岸に春日神社を創立し、それぞれの地を東京(ひがしきょう)、西京(にしきょう)と命名したとされる。加茂神社境内には三野王が馬を繋いだとする石が残されている。さらに両社から裾花川沿いに約1キロメートル上流にある月夜の陵は、当時訪れた皇族の墳墓とする伝承も残る。このほか村内に散在する五輪塔も皇族の墓とされる。 巨人伝説では、遷都計画のあった時代には一夜山はなく、戸隠までの平坦地であったとする。遷都を妨害するため鬼が平野の中央に山を築き(一夜山)、これに怒った天武天皇は阿倍比羅夫を派遣して鬼を討ち、以来当地は水無瀬村から鬼無里村と改称したとされる。
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