運行までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/23 09:31 UTC 版)
福井市中心部から北東約7kmの国道8号福井バイパス周辺にある新保・大和田地区では、20世紀末期から大型商業施設が次々にオープンし、北陸地方有数の商業地となるまでに急成長してきたが、公共交通機関の便に乏しく各施設間の移動もそれぞれの駐車場が広いため1km以上となることがしばしばあり、マイカーを持たない交通弱者には縁のない場所であった。そこで付近に路線を持つ京福バスは2003年、潜在需要が多いと思われる同地区周辺を1時間2~3本体制へ大幅増便、同年に休止状態であった京福電鉄越前本線などの免許を譲り受け営業を始めた第三セクター、えちぜん鉄道も他の有人駅数駅とともに最寄駅である越前新保駅にて無料のレンタサイクルを開始した。 レンタサイクルの利用者数は同駅が他の駅を圧倒し、目的も勝山永平寺線沿線の吉田郡及び勝山市方面から新保・大和田地区へのショッピングであることが明確になっていた。しかし同地区へは駅から約2~3kmと距離があるため高齢者層や乳幼児連れの自転車移動は依然として困難であり、新たな顧客獲得を目指し同鉄道及び商業施設側の思惑が一致、実験運行の開始に繋がった。 福井市中心部からも路線バスを利用した場合より所要時間は乗換を含めて少々多くかかるが、往復の大人運賃は若干安くなっている(通常価格の場合)。 ただ、2008年6月2日よりフェアモール福井の専門店組合であるエルパが京福バスと協力する形で路線バス「大和田エコライン」を開設し、フェアモール福井の駐車場内に新設した停留所に乗り入れる同線を含めた4つの系統について、通常の片道運賃350円(福井駅前から)を200円に割り引くサービスを開始している。その場合、えちぜん鉄道とあおぞらくんの組み合わせより安い。
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